今回のイブニングシアターは 「海に築く技術 ~港湾空港土木特集~」と題して、東京国際空港、関西国際空港の海上空港建設記録映像を上映します。港湾空港土木に係りの深い福手勤 教授(東洋大学都市環境デザイン学科)のご講演とともに2作品をご覧いただき、普段利用している港湾空港施設がどのような土木技術で作られたかを知って頂ける機会となれば幸いです。
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ポスター |
上映作品
超軟弱地盤に挑む 東京国際空港沖合展開事業地盤改良工事
企画 運輸省第二港湾建設局横浜調査設計事務所 監修 沿岸開発技術研究センター 制作 都道企画 1995年 23分
1975年代、日本の空の便は急激に数を増やしていました。羽田空港では、快適で安全な空港をめざして、空港施設を繰返し拡張してきましたがさらに離着陸処理能力を大幅にアップさせるため、また、周辺の住民への騒音の負担を減らすために1984年から東京国際空港沖合い展開事業を進めました。この事業は空港の沖合に位置する羽田マヨネーズ層とも呼ばれるほどの超軟弱人工地盤の埋め立て地を利用し、当時最新の土木技術を駆使して羽田空港の施設を移転、拡張するというものです。 |
関西国際空港 海上空港の建設
土木学会選定映像 第17回土木学会映画コンクール準優秀賞
企画 関西国際空港 制作 日本シネセル株式会社 1994年 25分
1994年9月4日、関西国際空港は、増大する航空事情に対応し、しかも周辺の地域に騒音などの影響を及ぼさないという配慮から世界初の海上空港として建設されました。空港島の建設には多くの課題がありましたが、とりわけ海底に横たわる厚さおよそ20mもの軟弱な沖積粘土層をいかに地盤改良するかがもっとも重要なことでした。環境保全につとめたハイテク技術を駆使し世界へそして未来へ開くゲートウェイとして関西国際空港は開港しました。 |
以上