■優秀賞
「調布駅付近連続立体交差事業」
企画:東京都・調布市・京王電鉄(株) 制作:京王電鉄(株) 2013年
2012年8月19日、京王線柴崎~西調布間と相模原線調布京王多摩川間の区間の地下化切替え工事が完了した。18箇所の踏切を除去と8箇所の都市計画道路を立体化するとともに、調布駅で分岐する京王線と相模原線の平面交差を解消するものであり、道路と鉄道の安全性の向上と地域の一体化、鉄道の安定輸送向上が図られる事が期待される。切替え工事は、それぞれの切替え口の特性を考慮した独特な切替方式を採用し、関係者約5,000名を動員するとともに朝の列車を計画的に運休して代行バスを準備する大規模な工事となったが、当映像では技術的説明を平易に行っており、工事記録・施工記録・土木啓蒙作品として、いずれもインパクトがあって良い。地下化工事、切替工事と、それぞれで工法等を分かりやすく説明しており、周辺住民や代替交通等工事の周辺にもスポットをあてている。またナレーション、音楽、音声のバランスが良く見ていて飽きない。画質がよく静止画も画質の良いものを良く選んで使用しており、作品時間は短いが、地下化の様子が良く理解でき、京王線、相模原線の6線3口を在来線直下に新たに建設した地下線に一晩で切替える工事を良く伝える作品となっている。
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