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今回の「鉄道特集」では、平成、昭和の鉄道工事記録映像2作品をお送りします。
1作品目は平成18年7月1日の深夜、列車を運休をすることなく一晩で地上から地下へと線路の切り替えを行った東急目黒線の工事記録映像をご覧いただきます。タモリ倶楽部(「東京ファンタスティック土木映画祭」平成25年3月29日放送)でも紹介された作品です。
2作品目は今年貫通30年、開業25周年を迎える青函トンネルを取り上げます。2015年度の開業を目指し、現在青函トンネルを通る北海道新幹線の建設が進められていますが、青函トンネルの歴史とはどのようなものか、そのトンネルはいかにして掘られたかを、この貴重な記録映像が教えてくれることでしょう。
今回は、それぞれの工事の第一線に立たれたお二人をお迎えします。現場代理人として、当夜、1000人以上の職員・作業員を指揮して目黒線地下化を果たされた東急電鉄浦部氏、元日本鉄道建設公団吉岡鉄道建設所所長の松下氏に映像の解説をお願いしています。
また18時より関連資料の展示を行うほか、最近工事記録映像等を上映する予定です。映像、解説を含め、2時間を超える長時間となりますことをあらかじめご了承くださいませ。皆様のお越しをお待ちしております。
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街の一体化と安全のために 目黒線不動前~洗足駅間地下切替工事 制作 2006年 【概要】 東京急行電鉄株式会社は、交通渋滞の解消、地域の一体化、安全性の向上を図るため、平成7年より、東京都、品川区、目黒区にわたって目黒線の立体交差事業を進めました。この作品は、不動前駅付近から洗足駅付近までの延長約2.4kmを、平成18年7月1日深夜から翌日の未明にかけて、列車を運休することなく、一晩で地下トンネルへ切り替えた地下化切替工事を記録したものです。この工事によって、武蔵小山駅前の都道補助第26号線の踏切など16箇所の踏切がなくなり、踏切による交通渋滞が解消されました。鉄道立体交差に伴う線路の切替えは、仮線方式で行われるのが一般的ですが、この工事では仮線用地を必要としない「直下地下切替工法(STRUM)」を採用しました。「降下」「縦引き」「こう上」「引込み」といった切替え手順が分かりやすく解説され、2000人を動員して4時間余で成功を収めた切替え作業の貴重な映像が収録されています。地上から地下への切替えの様子がカメラの早回し映像によって表現されているため、鉄道利用者など一般の方々にも理解し易い作品です。 |
制作 1989年 【概要】 今から25年前、1988年3月13日に青函トンネルは津軽海峡線として開業、供用開始されました。その5年前に先進導坑が貫通して本州・北海道は陸続きとなり、さらに1985年3月には新幹線断面での本坑が開通しました。2015年度の開業を目指し、現在、青函トンネルを通る北海道新幹線の建設が進められています。青函トンネルの歴史とはどのようなものか、そのトンネルはいかにして掘られたか、この作品は多くの現場フィルムを編集し、調査や工事の全工程を総集編の形で紹介した記録映画です。大胆な構想、克明な調査、そして4度の異常出水、異常な膨張性地山や海底中央部での不良砂質地山の出現等、自然条件との壮絶な戦いを克服して完成したことを知ることができます。新幹線トンネルを海底下に構築するため、人間の英知を結集したそのすばらしさは、単なる土木施工の記録のみならず、一般の方々にも深い感銘を与える作品として楽しんでいただけます。本作品は土木学会第12回土木映画コンクール(1986年)において最優秀賞を受賞した本坑貫通(1985年)時点までの工事記録作品(37分)に、その後開業(1988年3月)までの記録を追加して、調査開始の1964年から開業に至るまでを纏めて紹介した総集編です。 |