このたび土木学会土木技術映像委員会の調査により、当学会(土木文化映画委員会:初代委員長金森誠之、第2代委員長青木楠男)が製作したと推定される映像「勝鬨橋」(平成19年国重要文化財指定)が発見され、昭和15年完成直前の跳開を映した貴重な映像であることが判明致しました。当学会では、土木に関心ある方々に公開するとともに、当映像の複製を東京都に贈呈し、広く都民の皆様にも公開してもらうすることと致しました。
【100周年記念事業「土木デジタルミュージアム:土木学会が創った映画」で復刻映像公開中】
跳開した橋の間を通行する船の様子 |
勝鬨橋変電所の看板(現在は「かちどき 橋の資料館」の建物となっている) |
橋上に敷設されていた路面電車の線路。跳開前に支承部側に引き込まれロックが外れていくシーン |
開いていく橋を下からのアングルで撮影 |
操作ミスを防ぐために、ボタンは押し下げではなく引き上げ式。操作ボタンを操作するシーン |
交流電気から直流電気に変換する装置を撮影した変電所内のシーン |
当映像は文献記録等から、昭和14年から15年にかけて土木学会土木文化映画委員会が製作したと推定されます。5分36秒のモノクロ無声映画で、タイトルなどが入っていないことから、完成版の手前の編集用の撮影映像と思われますが、「勝鬨変電所」の看板の映像からスタートして機械室の中で操作盤に向かい実際に操作する職員の様子や、勝鬨橋が徐々に開いていき、大型船舶が通航するシーンなどが克明に映し出されています。
当件詳細につきましては、添付ファイルをご覧ください。
なお、土木図書館貴重写真コレクション 1.橋梁編でも「勝鬨橋」を紹介しています(当委員会委員安河内孝氏による「最後の跳開1970.11.29」撮影のエピソードや「最後の跳開」スライドショー、写真20点などを掲載しています)。併せてご覧ください。
添付 | サイズ |
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土木学会製作の貴重映像「勝鬨橋」、発見(PDF) | 767.19 KB |