論説委員 大石久和
土木工学の実現過程は、圧倒的に公共事業であるが、この言葉には、フローの意味しかない。土木の効用はストックとして発揮できるものなのに、その言葉を持たない。国土への働きかけは、「国土学」ととらえた歴史的および国際的な比較のなかでしか評価できないことを論ず。 (2008.4) 第11回論説(2) 「国土学」と「比較学」のすすめ
論説委員長 丹保憲仁
高等教育に学ぶ人が18歳年代の50%にもなり、大学院の進学率が理系では50%にもなろうとしている今日、学部教育と大学院教育(特に修士課程)の明確な特徴づけが、21世紀の高レベル知的社会形成のための高等教育の設計に緊要である。学部課程の教養教育・導入的基礎教育の徹底と大学院での多様なプログラム型専門教育の相互連携展開が次の時代に世界に活躍する日本人を作る。 (2008.4) 第11回論説(1) 教養と専門(学部と修士)
論説委員 草柳俊二
日本の技術者の履歴書には学術的な業績がほとんどない。議論に勝てないのは語学力の低さではない、論理的に話しを組み立てる能力が不足しているからなのである。この能力を養うために、生産活動の最前線の技術者達が学術的活動を積極的に行ってゆく環境を作って行くことが求められている。 (2008.3) 第10回論説(2) 最前線の技術者達が学術的活動を実施して行ける環境整備を
論説委員 日下部治
職業資格の社会的効用を確認しグローバル化時代の視点を持ちつつ魅力ある職業資格の育成を軸にした議論を深める必要がある。職業資格の育成は人材育成と連動しており、産官の教育参画が必須であり、建設分野の資格を魅力的な職業資格に育成し、建設分野が総力を挙げて有為な次世代人材を集める議論を早期に開始すべきである。 (2008.3) 第10回論説(1) 魅力ある職業資格への議論を
論説委員 内藤廣
グッドデザイン賞は家電、自動車、建築、都市、先端分野、あらゆるテリトリーから数千点の応募がある。ここ数年、国策の柱として取り組んでいる韓国デザインの躍進が目立つ。諸外国の事例を見ながら、わが国のデザインの戦略性の無さを論じたい。 (2008.2) 第9回論説(2) 景観という戦略
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