論説委員兼幹事長 福士 謙介 東京大学 国際高等研究所サステイナビリティ学連携研究機構
2015年に持続可能な開発目標(SDGs)が発表され、多くの国がSDGsを積極的に推進することに同意した。SDGsに対する取り組みは多くの分野で始まっている。人間活動が地球の未来に対して大きな影響を持っていることが解ってきており、長期的な目標を見据えた適切な社会活動が幸せな未来社会にとって重要である。 (2017年5月版) 第120回論説(1) 持続可能な開発目標(SDGs)の意味
論説委員 山口 栄輝 九州工業大学 大学院工学研究院 建設社会工学研究系
市町村管理の橋梁には、道路橋示方書に記載されていない類のものが少なからずある。また、小さな活荷重しか作用しない橋梁もあるなど、国道橋などとは大きく異なった点がある。市町村橋梁の維持管理には、そうした違いにも配慮しつつ、必要かつ十分で、実施可能な維持管理の仕組み・制度の構築が望まれる。 (2017年5月版) 第120回論説(2) 市町村の長寿命化修繕計画策定に関わって
論説委員 舘石 和雄 名古屋大学 大学院工学研究科 社会基盤工学専攻
日本人学生の博士課程進学者が少ない。日本の科学技術の国際展開のために、博士人材の育成を充実させる必要がある。そのためには、課程修了後のキャリアパスの確保と、大胆な経済的支援制度が必要である。また、土木分野の博士修了者の実態を正しく把握するとともに、学会として何ができるかを考えるべきではないか。 (2017年4月版) 第119回論説・オピニオン(1) 日本人博士人材が不足しています
福和伸夫 名古屋大学 減災連携研究センター
国難とも言われる南海トラフ地震。困難な時代の中、この災害を克服し、未来の子供たちに社会を継承することが我々の責務である。見たくない現実を直視して、現代社会を俯瞰的に点検し、致命的な災害病巣を治癒・切除する必要がある。「地」に根付き、新たな価値観で「地」の力を醸成し、自律・分散・協調型社会を実現したい。 (2017年4月版) 第119回論説・オピニオン(2) 「地」を大切に「克災」し「減災ルネサンス」で未来を拓く
論説委員 小松 登志子 埼玉大学
土木は「土」と密接な関係がある。土木は3K といって敬遠されるが、3Kのうち「汚い」というイメージはどこから来るのか。土木事業や建設現場で「土」を扱うためであろうか。土は構造物を支える基盤、土木材料として貴重な資源であるだけでなく、多くの微生物や有機物、小動物などを含んだ「生きている土」として、すべての生命を支えている。その重要性を認識してもらうことで「汚い」というイメージを少しでも払拭することはできないか、その方法について考える。 (2017年3月版) 第118回論説・オピニオン(1) 「土木」と「土」
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