小泉淑子 シティユーワ法律事務所 弁護士
国際建設プロジェクト関与者にとって必須のFIDIC約款が18年ぶりに大幅に改訂された。2017年12月に発行された改訂版は特に、クレームや紛争をまず話し合いによって解決することを推奨し、そのための手続きに多くの頁をさいている。これは永く和解文化がしみ込んでいる我々に強い自信を与えるものである。 (2018年3月版) 第130回論説(2) 国際建設契約の難しさ -FIDIC約款の改訂と日本の紛争解決文化-
論説委員 寶 馨 京都大学
寺田寅彦を引用しながら、防災について再考する。これまでの国内外の防災に関する動向をレビューし、その意義を明らかにする。国連防災世界会議が採択した仙台防災枠組は災害リスクの理解と防災投資を勧奨している。一時期、自助が強調されたが、超高齢社会では公助も重要であり、その実現の方策を考えてゆかねばならない。 (2018年2月版) 第129回論説・オピニオン(1) 災害リスクと超高齢社会の防災
論説委員 長尾 哲 東日本高速道路株式会社
マニュアルを金科玉条とし、現場に出ることを避ける技術者が増えている。マニュアルは標準的な対応を示すだけであり、現場毎に異なる条件に対し万全ではない。技術者に創意工夫する力がなければ新技術などには取り組めない。マニュアルを超え新しい取組みにチャレンジし、これを受け入れる体制づくりの実践が必要である。 (2018年2月版) 第129回論説・オピニオン(2) マニュアル万能主義を憂える
論説委員 赤木 寛一 早稲田大学 理工学術院
社会資本アセットマネジメントは、公共機関などが施設などの固定資産を入手するために投資を行う際に、ライフサイクルコストのみの最小化を目指すのではなく、供用上の便益性などの社会的要請を考慮するマネジメントとされている。本稿では、筆者が社会資本アセットマネジメントを研究教育に取り入れた経緯を紹介するとともに、社会資本の維持管理におけるその効果と問題点について論じることとしたい。 (2018年1月版) 第128回論説(1) 社会資本維持管理はもはや国全体の課題~社会資本アセットマネジメントのすすめ~
論説委員 飯島 玲子 パシフィックコンサルタンツ株式会社 経営企画部 D&I推進室
ダイバーシティ経営では、本来の目的や求める姿を共有することが重要であり、数値のみを追ってはいけない。土木界で重要なのは、技術分野、経験、スキル、感性の多様性ではないか。変化が激しい時代では、これらの多様性を活かし、イノベーションにつなげることが必要だ。D&I行動宣言を足がかりに、土木界を牽引しよう。 (2018年1月版) 第128回論説・オピニオン(2) 多様性を力にする土木界へ
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