論説委員が執筆する。
宮川 豊章 京都大学教授
土木施設の性能を照査して寿命を推定することのみでは市民に対して不親切である。どのような生涯を送らせるべきかを検討し、豊かなシナリオを描き提案しなければ、市民は土木施設の素晴らしさなど理解しようがない。ここに夢のある創造的なシナリオデザインが必要なのである。 (2010年7月版) 第38回論説 シナリオデザインのすすめ:平知盛の憂鬱
論説委員 西川 和廣 国土交通省
日本の人口が1億人を割る2050年、我が国の社会資本を活用するのは40年後の日本人である。この時点においても自然災害との闘いが終わることはなく、一方で電気自動車化や主力産業のシフトは進み、社会資本のリノベーションは必須である。少子高齢化の試練を切り抜け、未来への責任を果たすために今なにをすべきかを真剣に考える必要がある。 (2010年4月版) 第35回論説(2) 2050年の社会資本
論説委員長 森地 茂 政策研究大学院大学
社会資本に関する論議は何時の時代にも社会的関心事であり、それに関する方針転換は当然のことである。土木学会も10年前に公共事業予算の40%減に対応すべきとの提案を理事会決定している。今日本が直面している課題とそのための社会資本整備の緊急性が十分議論されていない政治状況が問題なのである。 (2010年3月版) 第34回論説(2) 社会資本を巡る議論
論説副委員長 栢原 英郎 (社)日本港湾協会
土木技術は文明社会を築く技術であるが、我々はその担い手たりえているだろうか。我々を取り巻く環境が厳しい今こそ、文明社会を築くものに求められる創造性、柔軟性、多様性等を涵養する、視野の広さ、好奇心の旺盛さを取り戻す必要があるのではないか。 (2010年3月版) 第34回論説(1) 本当にシビルエンジニアか
論説委員 大島 一哉 (株)建設技術研究所
入学者や就職者の学力レベルは落ちているといわれる。建設コンサルタントなど建設産業の若手技術者は激減している。このままでは、建設産業は衰退する。希望と魅力ある建設産業とするためには組織主体から個人=技術者主体への転換が必要。技術者個人の顔が見える施策を提言する。 (2010年2月版) 第33回論説(2) 個=顔のみえる産業へ―希望と魅力ある建設コンサルタントとするために―
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