論説委員 大津 宏康 松江工業高等専門学校
インフラ整備は、マスタープラン策定後から供用に至るまでに長時間を要する。ただし、これまでのインフラ整備は、先人が立案した計画を実施、すなわち「先人が描いた輪郭」の中に色を塗る作業を継続してきたという見方もできる。一方、これからの30年は、我々土木技術者は将来を担う若い世代とパラダイムシフトに関して意識を共有し「白地のキャンバス」に絵を描くための自由な発想で議論する場を持つ時期にあることを提唱する。 (2020年9月版) 第160回論説・オピニオン(1) 2040年-2050年のインフラ整備 -「塗り絵の世界」から「白地のキャンバスに絵を描く世界」へのパラダイムシフト
論説委員 藤田 光一 公益財団法人河川財団 河川総合研究所
豪雨に対する防御レベル向上と、それでも起こる氾濫被害を軽減するマネジメントを一体的に追求するという流域治水において、後者には、河川氾濫という余計な水をどこに持って行くか?という「不利益配分問題」が内包される。これをいかに解くかが実践の鍵であり、そこに土木の総合力を活かしたい。 (2020年8月版) 第159回論説・オピニオン(2) 流域治水に内包される「不利益配分問題」に土木の総合力を
論説委員 小宮 一仁 千葉工業大学 学事顧問
土木工学において構造物のメンテナンスは重要な分野である。規模が大きく、人が簡単に立ち入れない箇所が多い土木構造物のメンテナンスは、先端科学技術でつくられた小型ロボットの利用に適しており需要が増加すると考える。小型ロボットの開発に土木工学の専門家が加わる必要性を含め、経験に基づき個人的な考えを述べる。 (2020年8月版) 第159回論説・オピニオン(1) メンテナンスとロボット
論説委員 岡野 郊子 パシフィックコンサルタンツ株式会社
アフターコロナにおける都市・インフラのあり方について、今現在で見えている課題を踏まえながら、今後の社会インフラの新たな活用方法について、インフラのマルチユースやDXの推進、PPP事業のリスク分担等、新たなニーズをとらえた魅力ある都市の創造について提案したいと思います。 (2020年7月版) 第158回論説・オピニオン(2) 「新しい生活様式」を支え・導く、社会インフラの新たな活用に向けて
論説委員 佐藤 健人 株式会社大林組
未来の社会がもっと暮らしやすく豊かであるためには、「イノベーション」が必要である。「イノベーション」を目指して、我々ゼネコン技術者も「技術開発」を進めているが、ニーズを起点とする限り、「ブレークスルー」を起こすことは難しい。若い技術者には、ワクワクするテーマで夢のある仕事に取り組んでもらえるような環境づくりが必要である。 (2020年7月版) 第158回論説・オピニオン(1) 若者よ、イノベーションを起こせ
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