論説委員が執筆する。
論説委員 森地茂
近年の社会状況の中で、プロジェクトを発案することに対する土木技術者の意欲が減退していないであろうか。広域地方計画や様々な競争型支援制度が作られる中、土木技術者に、わが国や地域のおかれた状況に対する洞察力、将来像への構想力、実行のための行動力を備え、積極的にプロジェクトを仕立てる熱意と努力が求められる。 (2008.7) 第14回論説(2) プロジェクトづくり
論説委員 清野茂次
設計とは「創造」と「科学的証明」の組合せで、その成果を他の人びとに伝達できるよう「情報化」することであるとし、設計における創造行為の重要性について述べる。また、低炭素社会の構築が重要な課題である現在、設計の段階でどうあるべきかを提言し、設計者の役割とその可視化について述べる。 (2008.7) 第14回論説(1) 「設計」ということを再考する
論説委員 青山俊樹
激しい公共事業叩きが続く中、土木技術者、特に若き技術者に自然界と人間をつなぐ土木の魅力を語りかける。 土木は自然の神秘とそれへの畏敬を感じることが出来る技術であり、それとともに人を知り、人と交わり、人への洞察を深め、かつ今だけでなく、100年後、1000年後に思いをめぐらす技術である。 (2008.6) 第13回論説(2) 若き人達へ~土木の魅力
論説委員 濱田政則
ミャンマーでのサイクロン災害と中国四川省の地震災害は「21世紀が災害の世紀になる」ということを実感させる被害となった。自然災害や環境問題に効果的に対応するためには、学協会を横断した学際的調査研究が重要である。土木技術者には分野横断的なリーダーシップが求められている。 (2008.6) 第13回論説(1) 防災・環境問題に関する学協会横断的研究のすすめ
論説委員 栢原英郎
公共事業、土木事業への批判が引き続いている。これに対して我々は、国民の理解を得るために繰り返し説明し、反論を続けている。しかし、効果がないのはなぜなのか。 我々の反論は、我々の立場から一方的になされていないか。聞き手側に立って内容を吟味すべきではないか。また、国民が求めていることを実施することが正しい社会資本整備の姿勢だろうか。我々がなすべきは、国土にとって必要な社会資本を整備することではないのか。 (2008.5) 第12回論説(2) 公共事業への無理解とその反論
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