論説委員が執筆する。
論説委員 松井 弘 パシフィックコンサルタンツ(株)
製造業は、加工・組み立て工程などのロボット化、生産拠点の海外化などにより生産性を高めている。一方、建設コンサルタントの業務では、効率化が図られている部分は計算、図面作成の部分が中心で経験を積んだコンサルタント技術者が行う部分の生産性はあまり向上していないと思われる。今後は、ICT技術を活用して、効率化と付加価値の向上に努める必要がある。 (2016年8月版) 第111回論説(2) 建設コンサルタント業務の効率化について
論説委員 小長井 一男 横浜国立大学
2005年のパキスタン・カシミール地震後、耐震基準改定で参考とされた基準類に、 地震国日本の基準類は含まれていなかった。日本に留学した“エリート達”が基準 改定の現場にいなかったのか?英国のEU離脱などに象徴される大衆の孤立志向が 顕在化する時代にあって、私達が国際社会に向き合う姿勢を再考する。 (2016年7月版) 第110回論説(1) 土木の学際性、国際性再考
論説幹事 塚田 幸広 (公社)土木学会
頻発する自然災害に対応した工学連携に加えて、災害時医療や復興・まちづくりを取り込んだ学術的・分野横断的連携が求められている。本論説では、東日本大震災で活発化した連携及び今年始動した「防災学術連携体」における熊本地震を対象とした活動から多様な学術連携への期待について論じる。 (2016年7月版) 第110回論説(2) 多様な学術連携による防災・減災への期待
論説委員 岡田 光彦 駐トリニダード・トバゴ大使
カリブ海域に点在する島々は、近年甚大なハリケーン災害に見舞われる一方、欧米から訪れる観光客の消費に経済の大きな部分を依存しているため、気候変動に対して脆弱で敏感な地域である。同じく自然災害に見舞われることの多い島国である日本で培われた土木技術、防災技術の当地域における活用を推進するため、土木学会とカリブ諸国との積極的交流を進めるべきである。 (2016年6月版) 第109回論説(1) カリブ諸島と気候変動
論説委員 芝村 善治 西日本高速道路(株)
笹子トンネルでの天井板落下事故の発生を契機として、社会インフラのメンテナンスのあり方について国や学会において様々な議論がなされた。また、この事態を受けて、道路法が改正され、5年に一度の近接目視による点検が義務化された。 一方、近接目視の実施に当たっては、将来的に持続可能なものとするためにも少人員・低コスト化できる効率的かつ信頼性の高い点検技術が求められている。このような新たな技術に対する取り組みや今後の技術開発に期待される効果について提言するものである。 (2016年5月版) 第108回論説(1) 点検の効率化と信頼性向上に向けた技術開発について
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