論説委員が執筆する。
論説委員 山口 栄輝 九州工業大学 大学院工学研究院 建設社会工学研究系
市町村管理の橋梁には、道路橋示方書に記載されていない類のものが少なからずある。また、小さな活荷重しか作用しない橋梁もあるなど、国道橋などとは大きく異なった点がある。市町村橋梁の維持管理には、そうした違いにも配慮しつつ、必要かつ十分で、実施可能な維持管理の仕組み・制度の構築が望まれる。 (2017年5月版) 第120回論説(2) 市町村の長寿命化修繕計画策定に関わって
論説委員 舘石 和雄 名古屋大学 大学院工学研究科 社会基盤工学専攻
日本人学生の博士課程進学者が少ない。日本の科学技術の国際展開のために、博士人材の育成を充実させる必要がある。そのためには、課程修了後のキャリアパスの確保と、大胆な経済的支援制度が必要である。また、土木分野の博士修了者の実態を正しく把握するとともに、学会として何ができるかを考えるべきではないか。 (2017年4月版) 第119回論説・オピニオン(1) 日本人博士人材が不足しています
論説委員 小松 登志子 埼玉大学
土木は「土」と密接な関係がある。土木は3K といって敬遠されるが、3Kのうち「汚い」というイメージはどこから来るのか。土木事業や建設現場で「土」を扱うためであろうか。土は構造物を支える基盤、土木材料として貴重な資源であるだけでなく、多くの微生物や有機物、小動物などを含んだ「生きている土」として、すべての生命を支えている。その重要性を認識してもらうことで「汚い」というイメージを少しでも払拭することはできないか、その方法について考える。 (2017年3月版) 第118回論説・オピニオン(1) 「土木」と「土」
論説委員 豊田 巖 阪神国際港湾(株)
本年、神戸港は開港150年を迎えた。港湾の整備及び背後都市の開発を通して、わが国の土木技術の発展に与えた影響は大きく、また、港湾活動を通じてわが国の経済・産業に与えた影響も大きい。これらを振り返り、大きな変革期にある神戸港のこれからについて考察する。 (2017年3月版) 第118回論説・オピニオン(2) 神戸開港150年をむかえて
論説委員 上田 多門 北海道大学
社会の一般常識や海外での状況からも不自然な土木と建築とが分化している状況が、国内での 不都合の原因となっている。特に、構造物の規準類、海外との交流の視点で改善が必要である。改善策は、土木と建築の差異を認めつつ緩やかに統合することで、その結果、現状より海外との競争力という点でも改善される。 (2017年2月版) 第117回論説(1) 土木と建築との統合
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