ゲスト:榎戸慶一さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:蛎殻町の松
今回の放送では、東京都の榎戸慶一さんに「KK線の再生とは」をテーマに、お話を伺いました。東京高速道路(KK線)は、戦後、日本が経済成⾧を遂げていくためには道路網の整備が不可欠であると考えた財界人23 名が発起人となり、銀座の復興と自動車交通量の緩和を目的に、昭和26年に会社を設立し、建設した自動車専用の道路です。KK線の歴史から再生への取り組みまで、まちづくりの奥深さを感じることができました!東京の新たな価値や魅力を創出するための公共空間の可能性が伝わってきましたね!
2025年8月5日(火)に「夏休み!ドボジョと橋をみてみよう♪ in いばらき 2025」が開催されました。
本イベントは、リコチャレ(理工チャレンジ)の一環として実施され、次代を担う女性の科学技術人材を育成するために職場体験・オープンキャンパス・女性先輩社員との交流などを提供する取り組みです。
開催にあたっては、石岡市・茨城県土木部・(一社)土木技術者女性の会・(一社)茨城県建設業協会「建女ひばり会」が共催し、国土交通省常陸河川国道事務所が協力しました。
土木広報センターにてイベントの様子を取材させていただきましたので、ご報告いたします。
イベントは、3部の構成で行われました。
1時間目:「橋の講習会」
ペーパークラフトを使ったり、クイズ大会を通して橋のひみつについて学びました。橋のペーパークラフトでは、普段見えない部分や隠れている部分まで見ることができるとともに、複雑な構造やそれぞれの部材の名称について学ぶことができました。
その後、2時間目の橋の点検で使用する「点検対象橋梁の概要・簡易橋梁点検チェックシート」について学んだり、3時間目で見学する「上曽トンネル整備事業」について学びました。
2時間目:「橋の点検チャレンジ」
1時間目で使い方を学んだ「点検対象橋梁の概要・簡易橋梁点検チェックシート」を持って、現在も使われている橋梁の点検に行きました。点検は、グループ毎に分かれてコンクリートのひび割れや、欄干の曲がり、排水などの項目を確認しました。とても暑い中でしたが、みんな真剣なまなざしで取り組んでいました。
3時間目:「上曽トンネル見学会」
上曽トンネルは、茨城県石岡市と桜川市を結ぶ道路整備事業の一部で、全長3,538mになります。
開通すれば県内最長のトンネルとなり、供用開始予定は、令和7年9月27日(土)になります。
トンネルの中に入ると外の暑さとは打って変わって、ひんやりとした空気に包まれ涼むことができました。
参加者は「風車付き反射板」や「非常看板」といった道路設備や舗装などに実際に触ることができ、興味津々の様子でした。
さらに、トンネル内での測量を実施しました。他にもトンネル換気のためのジェットファン体験があり、参加者全員で「3・2・1」とカウントダウンを行い、スイッチが入ると強風が吹き抜け、大きな歓声が上がりました。
「夏休み!ドボジョと橋をみてみよう♪inいばらき2025」 ■開催日 :2025年8月5日(火) ■開催時間:13:30~16:30 ■開催場所:点検した橋:石岡市道「小屋側道橋」 現場見学:上曽トンネル見学会 ■参加費 :無料
新着・お知らせイベント情報・報告
ゲスト:緒方英樹さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:赤井かおり
今回の放送では、お馴染みの緒方英樹さんに「【土木偉人シリーズ】幕末、密航者たちの決意 ~薩摩スチューデント~」をテーマに、お話を伺いました。長州ファイブが留学を果たした2年後に薩摩藩から「薩摩藩遣英使節団」の使節団4人と青少年15人、計19名がイギリスへ密航しました。学生として現地で学んだ15名は「薩摩藩第一次英国留学生」または「薩摩スチューデント」とも呼ばれています!命を懸けて密航し、異国の地で学び、日本の未来を切り拓いた若者たちの姿は、今の私たちにも大きな勇気と希望を与えてくれます!歴史の裏にある人間ドラマがとても感動的でした!今回もおもしろいお話が聞けました。
2025年7月30日(水)放送
ゲスト:梅山吾郎さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:おがえもん
今回は、SOMPOリスクマネジメントの梅山吾郎さんに「災害用備蓄物資の保管方法を考えよう」をテーマにお話を伺いました。
災害用備蓄物資の保管方法は、公共施設、避難所、病院などに限らず、みなさん一人一人にも為になるお話しでしたね。災害用として準備していたものが、いざ災害にあったときに取り出すことができないと大変困りますよね。困らないためにも備蓄物資の積み方や置き場所などを十分考慮して保管をしましょう!!
案内役として個人的には厚労省が公表している「職場における腰痛予防対策指針」を知れたことがとてもためになりました…。
【放送回の音源や写真など】
番組HP
https://doboradi.jsce.or.jp/2025/07/31/b-385/
YouTube
https://youtu.be/oxSgeWGvdOg?si=dRFvYMKW96SyVb8M
2025年8月1日(金)に大阪・関西万博ギャラリーWESTにて「大阪ウイーク『まちづくりに欠かせない土木を工作で楽しく学ぼう』」が開催されました。
本イベントは、大阪府・大阪市・堺市 主催「『大阪のまちづくりグランドデザイン』まちづくり体感イベント みらいの大阪を感じてみよう!~未来社会を支え、新たな価値を創造し続ける、人中心のまちづくり~」、と題して大阪府内のまちづくりの取組状況を発信するものです。その中で、「土木を学べるワークショップ」を土木学会関西支部にて協力しました。
土木広報センターにてイベントの様子を取材させていただきましたので、ご報告いたします。
ワークショップでは紙ストローやクリップなど身近にあるものを使ってトラス橋の模型を作り、その強度の高さを体験しました。実際にペットボトルを模型の上に載せて、桁橋の模型と比較するとトラス橋の強度の高さがより実感できました。子供たちからは、ただの紙ストローなのに、トラス構造にすると、ペットボトル4本(約2キロ)も載荷でき、「お~~」「すごい!!」といった声が聞こえてきました。
模型作りは暑い中での作業でしたが、ひとつひとつ丁寧に組み立て、みんな真剣な眼差しで取り組んでくれました。
また保護者の方からは、
「土木って道路や橋のイメージだけだった。身の回りにある水道や電気、まちづくりの様々なところで土木がかかわっているんだと今日はじめて知った」といった声が聞こえました。
多くの方に「まちづくりに欠かせない土木」 を知ってもらえるワークショップになったのではないかと感じました。
今回ワークショップで実施した、ストローでのトラス橋の作り方は下のリンクからもダウンロードできます。
ぜひ夏休みの自由研究などにしてみてはいかがでしょうか!
新着・お知らせイベント情報・報告
ゲスト:梅山吾郎さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:おがえもん
今回の放送では、SOMPOリスクマネジメントの梅山吾郎さんに「災害用備蓄物資の保管方法を考えよう」をテーマに、お話を伺いました。とても実践的で学びの多い回でした!災害時の備蓄物資は「あるだけで安心」ではなく、「どう保管し、どう使えるか」が重要だと改めて実感しました。具体的な事例やチェックポイントを紹介していただいたので、すぐにでも見直しを始めたくなる内容でしたね!
2025年7月29日(火)に地下空間研究委員会主催の「夏休み親子現場見学会(東京会場)」が開催されました。
土木広報センターにて見学会の様子を取材させていただきましたので、ご報告いたします。
今回の現場見学会は、東京都中野区の「環状七号線地下広域調節池(石神井川区間)」の工事で、12組の親子(小学生13名)が参加しました。
本工事は延長約 5.4km、内径12.5mのシールドトンネルで、すでに整備されている白子川地下調節池と神田川・環状七号線地下調節池を連結し、総延長 13.1km の調節池の一部を形成します。
石神井川区間の整備が完了すると、既設の神田川・環状七号線調節池(貯留量 540,000m3)と白子川地下調節池(貯留量 212,000m3)とあわせて、合計約 143 万m3の貯留量を確保することができます。神田川流域、石神井川流域及び白子川流域の複数流域間での貯留量の相互融通により、1 時間あたり 100 mmの局地的かつ短時間の集中豪雨にも効果を発揮します。
当日は、まず東京の水害の歴史や、水害から街を守る設備について学んだり、シールドトンネルについて学びました。その後、現場に移動し、シールド工法で造られたトンネルを見学しました。
現場見学後に、おさらいの勉強や、國學院大學の大門創准教授より地下空間の活用とそのメリットやデメリットについてなど幅広く学びました。
最後には「地下空間こども博士証」がそれぞれ手渡され、みんな無事に修了しました。
参加した子どもたちからは、
実際のトンネルを見て、「大きい!深い!」といった声や、はじめて乗る工事用エレベーターにワクワクする姿が見られました。未来の地下空間の活用について聞かれると、発電施設や道路施設、カラオケ店や住宅の建設などみなさん創造性豊かな意見が出されました。
地下空間研究委員会顧問の酒井喜市郎氏は閉会の挨拶で、
「ぜひ今日の経験を活かして、夏の自由研究などにしてもらえたら。そして将来みなさんの中から土木技術者が出てもらえたら」とコメントしていました。
今回取材した「環状七号線地下調節池」については下記Youtube(東京都建設局公式チャンネル)でも紹介しています。
ぜひご覧ください。
新着・お知らせイベント情報・報告
公益社団法人土木学会(会長 池内 幸司)は、7月26日(土)に、『オープンキャンパス土木学会2025』を土木会館にて開催し、その一コンテンツとして「ドボコレトレイン」の展示と、体験型イベント「ドボコレピンボール」を出展し、来場者に土木の魅力を伝えました。
314人のご来場いただきました。ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。
開催の様子
window.twttr=(function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],t=window.twttr||{};if(d.getElementById(id))return t;js=d.createElement(s);js.id=id;js.src="https://platform.twitter.com/widgets.js";fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);t._e=[];t.ready=function(f){t._e.push(f);};return t;}(document,"script","twitter-wjs"));2025年7月23日(水)放送
ゲスト:山田潤さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:蛎殻町の松
2025年1月1日放送回「建設ICT入門」、5月28日放送回「i-Construction 2.0」、6月11日放送回「器用な建設機械・チルトローテータ(その1)」に続くICT施工のテーマです。チルトローテータ(その1)のゲストの杉浦さんの紹介で、チルトローテータを実際に活用して施工している山田さんにご出演いただきました。
出演依頼をしたときに、実際にチルトローテータを使って施工している現場を見せてくださることになり、新幹線に乗って京都まで行ってきました。山田さんは京都駅までテスラで迎えに来てくださいました。「新しいものが好きで」とのこと。仕事にもチルトローテータをいち早く導入し、効率化を図っているそうです。目の前でグリグリとスムーズに動く建設機械、スゴイの一言。
そして山田さんのお友だちにもラジオにご出演いただけることになりました。技術者、技能者の輪が広がり、うれしいです。
【放送回の音源や写真など】
番組HP
https://doboradi.jsce.or.jp/2025/07/24/b-384/
YouTube
https://youtu.be/M6smYAg7yew?si=3RFQSkBQPCCaL7Hn
公益社団法人土木学会(会長 池内 幸司)は、7月26日(土)に、『オープンキャンパス土木学会2025』を開催しました。
普段は入ること、見ることのできない土木学会(四谷)の館内を一般開放し、様々な「土木」の体験をすることができる催し、「オープンキャンパス土木学会」。
2025年は7月26日(土)に開催し、314名のお客さまにお越しいただきました。
夏休みの自由研究にもぴったりのコンテンツで、盛況のうちに幕を閉じました。
ご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました。来年もどうぞご期待ください。
開催の様子
委員会・協力団体の皆さま
【詳細】
■イベント名 『オープンキャンパス土木学会2025』 ■概要 土木学会関係者やその家族、地域の方々、土木分野への進学・就職希望者含め、広く一般の方々を対象に、土木会館を公開し、様々な体験型プログラムや映像などを通じて、「土木」の魅力を伝え、「土木」への関心と理解を深めていただこうとする取組み。 ■日時 2025年7月26日(土)10:30~16:00 ■会場 公益社団法人 土木学会(東京都新宿区四谷一丁目外濠公園内) ■参加費 無料(申込不要) ■主催 公益社団法人土木学会 土木広報センター 土木の魅力グループ ■共催 公益社団法人土木学会新着・お知らせオープンキャンパス
ゲスト:山田潤さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:蛎殻町の松
今回の放送では、梅田土建の山田潤さんに「器用な建設機械・チルトローテータ(その2)」をテーマに、お話を伺いました。チルトローテータ(TR)の魅力を熱く語ってくれました!!TRはバックホウの先端アタッチメントとして、バケット部が360度回転したり45度チルトしたりするとのことです!本当に「鉄の手首」ですね!!さらにICTとの組み合わせることで効率的に作業ができるとのことです。現場のリアルな声が詰まった回でしたね!
前回の「器用な建設機械・チルトローテータ(その1)」は下記より聴くことができます!
ドボクのラジオ(ドボラジ)2025.6.11 ON AIR 器用な建設機械・チルトローテータ(その1) | ドボクのラジオ
弁士、審査員、関係者の皆さま 弁士の皆さま 競弁の様子
表彰式 会場の様子 有馬優氏
土木リテラシー促進グループでは、2022年の第1回、2023年の第2回、2024年の第3回開催に続き、「ことば」だけで土木を語る、全国土木弁論大会2025「有馬優杯」を開催しました。
全国土木弁論大会は、伝統的なスピーチ競技である「弁論」を通じて、土木の重要性や魅力の言語化、業界内外での新たな議論の促進を目的とした企画です。
「ことば」と「こころ」に向き合ってきた弁士たちが、「私にとっての土木」をテーマに、渾身の土木弁論で腕を競いました。
会場24名、オンライン(Zoom)326名の計350名に観覧いただきました。
最優秀賞・オーディエンス賞は岩橋公男氏(佐藤工業株式会社)、優秀賞は塚田滉大氏(DavRu株式会社/ぜろひゃく訪問看護リハビリテーション)が受賞しました。
■日時:2025年7月18日(金)13:30~16:00 ■場所:土木学会本部 講堂(東京都新宿区四谷一丁目外濠公園内) / オンライン(Zoom) ■弁論テーマ:「私にとっての土木」 ■弁士:
2025年7月16日(水)放送
ゲスト:松井幹雄さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:蛎殻町の松
番組の前半で、ゲストの松井さんに書籍「橋をデザインする」を発行することになったキッカケについて伺いました。橋梁エンジニアとして将来をとても嘱望されていた増渕基さんという方が40歳の時に不慮の事故で亡くなったということ。増渕さんが日ごろから言っていた「日本には、橋の設計哲学を語った本が少ない」ということに着目して、8人がそれぞれの思う哲学を書く、ということで書いたのがこの本だそうです。印税は全て増渕さんのご遺族、奥さまと息子さんにお渡ししているとのことでした。
私は川に関する仕事を長くやっていましたが、今回松井さんからお話を伺って、川に関する「哲学」とは何だろうかと考えてみました。川は自然的要素が強いので、地形、土砂の粒径や動き方、雨の降り方、動植物、人為的改修の歴史などさまざまな視点から川を見ることができないといけません。また、平常時と洪水時では流れが全く違います。こういうことを知ったうえで、川の整備や管理を行っていくことになります。こうした「川の見方」に関する本は存在しますが、やはりそれを現場で見て体験して初めて「なるほど」と腹落ちできるわけなので、技術の継承のために世代を越えて一緒に現場を見に行って議論する機会をつくることがとても大切なのだと思っています。
【放送回の音源や写真など】
番組HP
https://doboradi.jsce.or.jp/2025/07/17/b-383/
YouTube
https://youtu.be/LkcheLJf0Us?si=23yJr6tLAw9kGn6D
ゲスト:松井幹雄さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:蛎殻町の松
今回の放送では、大日本コンサルタントの松井幹雄さんに「橋をデザインする」をテーマに、お話を伺いました。2023年に出版された書籍『橋をデザインする』は、若くして亡くなった橋梁エンジニアの「日本には、橋の設計哲学を語った本が少ない」という言葉をきっかけに、8人のプロフェッショナルが集い執筆されたもの。橋を単なる構造物としてではなく、人や風景との関係性を大切にする姿勢がとても印象的でした。特に「土木は終わりのない駅伝」という言葉には、世代を超えて受け継がれる土木の精神が込められていますね!