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災害時の避難の心得:2 ― 危ないと思ったら自分の判断で避難する ―

投稿者:企画委員会 投稿日時:日, 2009-08-30 15:35
どぼくのことば Vol.6(2009.8)
 大雨が降って災害が起こるかもしれない時など、いつどんな時に逃げれば良いのか、とても気になります。災害が起こらなければ家にいた方が安全かもしれませんが、近くで災害が起こる可能性が高い場合は、家にいる方が危険かもしれません。避難するべきかどうかの判断はとても難しいのです。
 この難しい避難の判断を手助けしてくれるのが、行政の発表する防災情報です。テレビやラジオのほか、地域によっては防災無線やスピーカーで知らせてくれる場合もあります。注意しなければならないのは、防災情報も万能ではないということです。例えば、自分の住んでいるところで雨が降っていなくても洪水や土砂災害の危険性があったり、大雨が通り過ぎてから災害が起こる場合もあります。防災情報を調べたり、指示が出るのを待っている間に災害に遭うこともあるのです。このように、防災情報など専門家からの情報を待ち過ぎたり、過信することを「エキスパート・エラー」といいます。
 例えば、こんな例があります。NYのWTCビル14 階で働いていたジムさんは、2001年の同時多発テロ発生後、すぐにビル管理事務所に避難指示を仰ぎました。すると「今、助けに行くからそのまま待機するように」とのこと。時間がたつうちに、煙はひどくなります。何度か管理事務所に催促しますが、そのたびに「待機」の指示です。ついにガマンできなくなったジムさんは、自分の判断で避難階段を使って避難しました。避難が遅れたため、同じ階の4 名が亡くなったそうです。
 正確な防災情報提供に努力をかさねている行政や専門家の意見を尊重することは重要です。しかし、防災情報はあくまで参考情報です。危ないと思ったらご自身の判断で避難することが重要なのです。防災情報を活用し、自らの判断で避難するには、自分の住んでいる地域について、どんな条件で、どのような災害が起きる可能性があるのかを知っておくことが大切です。防災について自分で調べるのが難しいときは、自治体で防災アドバイザー制度を設置している場合もあります。自治会やPTA組織などで勉強会を開く際に利用してみてはいかがでしょうか。
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災害時の避難の心得:1 ―「自分は大丈夫」と思ったときが、実は一番危険―

投稿者:企画委員会 投稿日時:日, 2009-08-30 15:22
どぼくのことば Vol.5(2009.8)
 土砂災害などの危険性を知らせてくれるものとして、行政の発表する防災情報があります。しかし、防災情報を見聞きしていたにもかかわらず、逃げ遅れたり、自宅の様子を見に戻ったりして被害が出ることがあります。この一因として、人間には「わたしだけは危険な目に遭わない」「わたしの家は大丈夫」と思ってしまう傾向、「正常化バイアス」があることが、防災心理学の分野等で明らかにされています。
 正常化バイアスの起きるメカニズムは、図のように説明されています。「自分の家は危険な場所にある」「土砂災害の被害に遭うかも」と思ったとしても、すぐに引っ越すのは難しかったり、起こるか起こらないかわからない災害のために、いちいち避難するのは面倒なものです。このように「自分の家は危険」「被害に遭うかも」というのは、私たちにとって認めたくない情報なので、不愉快になったり、居心地が悪くなったりします。この不愉快さ、居心地の悪さである「認知的不協和」を減らすために、認めたくない情報を認めやすい事実、例えば「私の家は大丈夫」と自動的に変えて考えてしまうのが、正常化バイアスなのです。「自分の家や家族が危険にさらされている」と思いながら暮らすのは、精神的にとてもつらいことです。正常化バイアスは、人間が精神的に安定して暮らすためにあみだした「心の自動防御装置」とも言えるでしょう。
 しかし、本当に危険なときに、正常化バイアスが作動してしまうと、大きな被害につながりかねません。これを防ぐには、「人間は【正常化バイアス】に陥る可能性がある」ということを理解し、「私だけは大丈夫」「うちは大丈夫」と思ったときに、「これは正常化バイアスかな?」と振り返ってみるクセをつけることが大切なのです。
 「自分は大丈夫」と思ったときが実は、一番危ないのかもしれません。
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  • 災害時の避難の心得:1 ―「自分は大丈夫」と思ったときが、実は一番危険― についてもっと読む
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