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論説委員 塩谷喜雄
今、欧州は政治も経済も「環境」を軸に展開している。何でも「エコ」の環境原理主義にはいささか抵抗のある人々も、文明の持続可能性=サステイナビリティへの理解度は高い。エコロジー(生態学)とエコノミー(経済学)が敵対せずに、共存へと向かっている。
物理学者であるドイツのメルケル首相が議長を務め、この6 月にバルト海に臨む保養地ハイリゲンダムで開いたG8 サミットを取材に、久しぶりにドイツを訪れた。サミットは欧州が想定内、折込済みの妥協をして、これまで温暖化防止に背を向けてきた2 大排出国、米中をポスト京都議定書の新しい枠組みづくりに引き込んだ。
(2007.7)
第2回論説(2) 生態学と経済学
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