論説委員 濱田政則
土木学会に「木材特別委員会」が設置された。また一昨年には、日本森林学会と日本木材学会と共同で「土木における木材利用拡大に関する横断的研究会」が組織され、活動を行っている。これらの特別委員会と横断的研究会の目的は、土木工事で、木材を積極的に活用し、森林の健全な育成とともに、CO2の削減による環境貢献を行うことにある。
(2009年8月版)
第27回論説(1) 土木工事での木材活用による温暖化防止への貢献
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第27回論説(1) 土木工事での木材活用による温暖化防止への貢献 | 137.45 KB |
コメント
木材特殊な加工して
投稿者:正会員 投稿日時:月, 2009-08-24 11:57木材特殊な加工してカーボンファイバーにすることはできないですかね。それを鉄筋の代わり利用できればよいですよね。すでに鉄筋の代わりに竹を利用して実験されている方もおられます。
興味深く読ませてい
投稿者:正会員 投稿日時:金, 2009-09-18 09:52興味深く読ませていただきました。また、濱田先生の考え方に感銘しました。土木に携わる技術者として、木材の有効利用について真剣に考えていかなければならないと思いました。
「木は腐る、しかし
投稿者:正会員 投稿日時:金, 2009-09-18 10:25「木は腐る、しかし木は腐らない」木は使い方を誤らなければ成長した分だけ生きる材であることはあまり知られていない。従って木材活用の成否は「適材適所」である。一般的にこの言葉は人の使い方であるが語源は木の使い方のことである。我々は、25年近くこのコンセプトで公共事業の公園施設及び土木資材の開発と施行を行ってきたが、肝心なことは「木は生き物である」との認識を発注者側と提供者側の両者が共有出来るかである。国内産材は外国産材に比べて高含水材であり扱い難い。屋外で用いる場合は木材防腐注入処理の際の事前含水率管理能力が問題となり施行時では地際の乾湿管理能力が問題視される。特に間伐材では材中の滞水部位の調査と含水率管理及び乾燥方法並びに乾燥時間が材の延命には不可欠となる。これらより木材流通を増大させるには木の特性と負の部分を割り切りあらゆる場面で用いることである。とにかく市場に押し出し市民権を得る。その上で「木」の本質の原点を再考するのが最良の方法である。