本シアターは,CPDプログラム(2単位)です。会員証でCPDポイントの自動登録が可能ですのでご参加の際にご持参ください。
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今回のイブニングシアターでは、未知の高さに挑んだ『東京スカイツリー』、厳しい施工条件、工期との戦いを克服した『東京ゲートブリッジ』、土木技術映像委員会が発掘した『勝鬨橋』の三本を上映します。現代を代表する構造物に始まり、勝鬨橋では昭和15年当時も振り返ることで、日本の土木技術の歩みを再認識していきたいと思います。
18時より関連資料の展示を行うとともに、今回の上映映像に関連した映像などの上映を予定しています。皆様のお越しをお待ちしております。
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制作 2012年 |
「技術を継ぐ~東京ゲートブリッジ橋梁上部築造工事記録~」(25分) 制作 2011年
【概要】 東京ゲートブリッジの上部築造は厳しい空路制限と航路制限を受けて進められました。工場において側径間下部トラス桁の地組立てを行い、総重量7400トンを世界最大級のフローティングクレーン3機によって、合い吊り一括架設をする場面が展開します。続いて、世界でも例の無い2900トンの中央経間下部トラス桁の張り出し架設では、中弦材、上弦材、斜材を、ボルト数12000本、精度2.5mm以内で約1日半で接合していきます。最後に紹介される中央箱桁架設では、東京港東航路を13.5時間完全閉鎖して、フローティングクレーンで落とし込み架設が行われます。温度上昇による部材の膨張を抑えるため、早朝から行われる工事の場面には緊張感が漂います。厳しい精度要件、施工条件、時間との戦いを克服して、これから先どんな苦難の多い橋梁架設にたずさわっても「架からない橋は無い」と思えるようになったという現場技術者の言葉が心に残る作品です。 |
復刻版制作 2013年(元映像は1940年) 【概要】2012年に土木技術映像委員会の調査により「勝鬨橋」を含む3本のフィルムが発見されました。当該映像は文献記録等から、昭和14年から15年にかけて土木学会文化映画委員会が製作したと推定されます。5分36秒のモノクロ無声映画で、タイトルなどが入っていないことから、完成版の手前の編集用の撮影映像と思われますが、「勝鬨変電所」の看板の映像からスタートして機械室の中で操作盤に向かい実際に操作する職員の様子や、勝鬨橋が徐々に開いていき、大型船舶が通航するシーンなどが克明に映し出されています。今回は2013年に復刻・製作した「復刻版・オリジナル」、「復刻版・テロップ付」、「解説版(復刻版含む)」の中から、テロップを加えた映像をご覧いただきます。 |