「国際センターだより」では、土木学会の国際活動の一端を紹介しています。国際センターが毎月発行している「国際センター通信」と合わせて是非ご一読ください。
■「土木紙牌(中国語版土木かるた)」完成!
コンサルタント委員会市民交流研究小委員(黒川信子委員長)は、市民の「土木」への理解を深めていただくとともに、次世代のリーダー育成を目標に掲げ、2008年に発足した。以降、毎年、全国各地を回り「土木ふれあいフェスタ」を開催している。フェスタは、「体験」「遊び」「展示」にて構成され、楽しみながら学べる内容になっている。この取り組みは、国内外問わず「土木」を広く市民に紹介するに良い機会と、当センターより委員会にラブコールを送り、一昨年より台湾フェスタを企画している。
小委員会は、活動の一環として「どぼくかるた」日本語版を作成し、リリースしている。今回、それを基に「どぼくかるた」中国語版の作成に取り掛かった。しかし、50音字の置き換えや表記方法、台湾市民に親しみあるダムや橋の選択、防災感覚、かるたの遊び方等文化の違いから、試行錯誤の連続だった。その都度、当センター台湾グループおよび台湾分会と意見交換を繰り返し、「中国語版土木かるた(繁体字・台湾)」を形にすることができた。カラフルでユニークな絵と平易な言葉で作られたかるたは、誰もが楽しく遊びながら「土木」に親しむことができるだろう。現在、小委員会とともに「かるた」のPR活動を始めている。当会本部の書棚に実物があるので、ぜひ手に取り遊んでいただきたい。
「土木かるた」初挑戦!
日本語かるたと中国語版土木かるた(繁体字・台湾)
日本語かるた一覧(絵:はま ちひろ)
国際センターだよりバックナンバー
【今後の予定】 ◆第7回 技術者ラウンジ “DOBOKU” (7月末開催予定) https://committees.jsce.or.jp/kokusai/node/222
◆2nd JSCE Concrete Committee Webinar "Frontiers of Concrete Technology" Aging Management of Concrete Structures in Nuclear Power Plants - Internal swelling reaction of concrete – (8月4日開催) https://www.jsce-int.org/node/720 ◆Salon for International Students and Engineers in Japan https://committees.jsce.or.jp/kokusai/node/220 ◆日米合同シンポジウム「インフラ・レジリエンスのための評価・管理・ガバナンス」 *シンポジウム録画の視聴可能 https://www.infraresil.jp/event/01/ ◆第17回世界地震工学会議(17WCEE)(ハイブリッド形式) http://www.17wcee.jp/ ◆「海外インフラプロジェクトアーカイブス (JSCE ウェブサイト英語版)」 http://www.jsce.or.jp/e/archive/ ◆ASCE Lifeline Conference 2021 2022 https://samueli.ucla.edu/lifelines2021/ ◆【アブストラクト締切延長:7月31日まで】第9回アジア土木技術国際会議(CECAR9) http://www.cecar9.com/ ◆国際センターYouTubeチャンネル https://youtube.com/channel/UCGIs6DHrzX_cGD-mHUrRlkA ◆「旅に出たくなる日本の土木遺産」大河津分水SNS投稿まとめ(土木学会note) https://note.com/jsce/n/nc7d5a9096192 ◆9th International Conference on Experimental Vibration Analysis for Civil Engineering Structures (EVACES2021) https://ec-intl.co.jp/evaces2021/ ◆第169回論説(2021年6月版) オピニオン (1)熊本地震から5年 臨機の対応は広範な経験知・学習知から https://note.com/jsce/n/n48e90de8abb3 (2)学び直しのすすめ https://note.com/jsce/n/nccd7afdb97fe ◆一般社団法人 海外建設インフラ協会: http://o-ira.com/ ※「アジア経済新聞」(隔月曜日発行) 土木会館に於いて閲覧可能。 ◆「国際センターだより」 ※JSCEウェブサイト (日本語版) http://committees.jsce.or.jp/kokusai/iac_dayori_2021 ◆土木学会誌2021年7月号 ※JSCEウェブサイト (英語版) http://www.jsce-int.org/pub/magazine
国際センター通信バックナンバー (編集中)
72nd European Council of Civil Engineers(ECCM) General Meetingが2021年6月11日11:00~16:15(東ヨーロッパ夏時間)に開催されます。
詳細はECCMホームページ( http://www.ecceengineers.eu/news/2021/72_ecce_meeting.php )をご覧ください。
■国際センターYouTubeチャンネル紹介
国際センター情報グループは、2020年9月に土木学会国際センターYouTubeチャンネルを開設した。
チャンネルでは田中 仁国際センター長による国際センター紹介動画「Do IACing!」やSNS企画 ”旅に出たくなる日本の土木遺産”のインタビュー動画「大河津分水の氾濫危機」、2019年度国際貢献賞受賞者インタビューを掲載している。
情報グループでは今後もYouTubeチャンネルにて動画コンテンツをアップしていく。ぜひ下記URLよりアクセスいただきご視聴ください(https://www.youtube.com/channel/UCGIs6DHrzX_cGD-mHUrRlkA)。
■第4回 技術基準の国際化セミナーを開催
国際センター・プロジェクトグループは2021年3月15日(月)に第4回 技術基準の国際化セミナー「道の駅の国際化」をオンライン形式にて開催した。今回、地域活性化の中核拠点として関心が高まる「道の駅」をテーマに、産官学の関係者がアジア地域における導入事例を紹介しながら「道の駅」の機能と役割、課題、そして今後の道の駅の展開についてお話しいただいた。当日は136名の聴講があった。
まず、石田 東生氏((一財)日本みち研究所)より、「『道の駅』第3ステージと今後の展開」と題し、道の駅制度の沿革についてご紹介いただいた。 次に、門間 俊幸氏(国土交通省)より、「道の駅における官民連携」と題し、道の駅制度における様々な機能(休憩・情報発信・地域連携)の他、道の駅の登録要件、海外における道の駅の展開について、ご説明いただいた。 そして、加藤 文男氏((株)ちば南房総)には途上国での道の駅の具体的事例として、タイ・インドネシア・ベトナムの事例をご紹介いただいた。最後に鹿野 和子氏(汎太平洋東南アジア婦人協会)よりSDGsと道の駅の関係、女性のエンパワーメントへの貢献についてご講演いただいた。
プロジェクトグループでは次回の技術基準の国際化セミナー開催を準備中である。今後のセミナー開催情報は国際センターホームページをご覧ください。
第4回は「道の駅」をテーマに開催した。
【今後の予定】 ◆第7回 技術者ラウンジ “DOBOKU” (7月開催予定) https://committees.jsce.or.jp/kokusai/node/222
◆海外インフラ展開に向けた変革のための提言 https://committees.jsce.or.jp/2020_Presidential_Project03/node/9 ◆COVID-19災禍を踏まえた社会とインフラの転換に関する第2次声明 - 新しい技術と価値観による垂直展開 - https://committees.jsce.or.jp/2020_Presidential_Project02/node/8 ◆日米合同シンポジウム「インフラ・レジリエンスのための評価・管理・ガバナンス」 *シンポジウム録画の視聴可能 https://www.infraresil.jp/event/01/ ◆第17回世界地震工学会議(17WCEE)(ハイブリッド形式) http://www.17wcee.jp/ ◆「カンボジア国ネアックルン橋プロジェクト」(Neak Loeung Bridge Construction Project) http://www.jsce.or.jp/e/archive/project/pj12.html ■「海外インフラプロジェクトアーカイブス (JSCE ウェブサイト英語版)」 http://www.jsce.or.jp/e/archive/ ◆ASCE Lifeline Conference 2021 2022 第2弾交通システムのレジリエンスについてパネルディスカッション ■防災・災害復興計画、設計、運営におけるレジリエンス維持・向上等 2021年6月10日 12p.m.(PST) https://samueli.ucla.edu/lifelines2021/ ◆第9回アジア土木技術国際会議(CECAR9) http://www.cecar9.com/ ■プロジェクト賞候補および功績賞候補募集 (申込期限:6月30日まで) https://committees.jsce.or.jp/acecc/node/47 ◆国際センターYouTubeチャンネル https://youtube.com/channel/UCGIs6DHrzX_cGD-mHUrRlkA ◆「旅に出たくなる日本の土木遺産」大河津分水SNS投稿まとめ (土木学会note) https://note.com/jsce/n/nc7d5a9096192 ◆第17回世界地震工学会議(17WCEE) http://www.17wcee.jp/ ◆9th International Conference on Experimental Vibration Analysis for Civil Engineering Structures (EVACES2021) https://ec-intl.co.jp/evaces2021/ ◆第168回論説(2021年5月版) オピニオン (1)危機の中のインフラ https://note.com/jsce/n/n65b20667ff44 (2)先人に学ぶ ~大阪港150年史から~ https://note.com/jsce/n/n1f5986f6617a ◆一般社団法人 海外建設インフラ協会: http://o-ira.com/ ※「アジア経済新聞」(隔月曜日発行) 土木会館に於いて閲覧可能。 ◆「国際センターだより」 ※JSCEウェブサイト (日本語版) http://committees.jsce.or.jp/kokusai/iac_dayori_2021 ◆土木学会誌2021年6月号 ※JSCEウェブサイト (英語版) http://www.jsce-int.org/pub/magazine
「Salon for International Students and Engineers in Japan」
日本企業で働く海外出身の技術者が集まりWGとして活動を始めています。
日本に留学して卒業後、日本企業に就職して
活躍するメンバー、母国で実績を積み、次のステージとして日本を選択し、
日本企業で活躍するメンバーが集まり、わいわいがやがやとディスカッション
しながら企画したり、課題に取り組んでいます。そして、日本の土木技術者や
日本で勉強する留学生と連携して活動を広げていくことを目指しています。
今回、インターンシップをテーマにしたサロンを開催いたします。
留学生の方々のインターンシップへの期待、要望や課題などをうかがいながら
日本のインターンシップと取り巻く環境を考察いたします。
ご参加をお待ちしております。
<参加申込み>
★土木学会ホームページ本部主催行事参加申込みサイトから申込み:http://www.jsce.or.jp/event/active/junction.asp?ecd=603005
★Registration Form (English):Salon for International Students and Engineers in Japan: Questionnaire for students (google.com)
※申込締切:5月26日(水)まで
★参加くださった留学生、技術者の皆様、ありがとうございました。
サロンでは、事前に留学生に向けて行ったアンケートと日本企業が実施しているインターンシップの情報を共有し、
留学生の希望や課題、就職に向けて必要な準備、日本企業のインターンシップの位置付け、留学生や海外出身の技術者に求めること・期待することについて意見交換いたしました。
そして、日本の「インターンシップ」の現状やインターンシップを実施する側と参加する側の見方・考え方の相違が浮かんできました。そして違いに起因する課題や挑戦を乗り越えるためには、
どのような準備や対応や支援が必要なのかを議論しました。我々WGは、今後も留学生、技術者の方々、企業の方々と一緒に考え取り組んでゆきます。応援してください!
次回のサロンも、またここでご案内致します。
【今後の予定】 ・土木学会声明『海外インフラ展開に向けた変革のための提言』発表シンポジウム https://committees.jsce.or.jp/2020_Presidential_Project03/node/8
・世界で活躍する日本の土木技術者シリーズ 第18回シンポジウム(5月31日開催)「モンゴル国首都空港の建設・育成・運営の挑戦:新ウランバートル国際空港プロジェクト」 https://committees.jsce.or.jp/kokusai/node/215
・外国人技術者WGサロン(6月2日開催予定) http://www.jsce.or.jp/event/active/junction.asp?ecd=603005
◆【YouTube録画】1st JSCE Concrete Committee Webinar "Frontiers of Concrete Technology" Webinar Title: Use of FRP Composites for Sustainable Concrete Structures https://youtu.be/IP65Dudd6tk ◆ASCE Lifeline Conference 2021 2022 https://samueli.ucla.edu/lifelines2021/ ◆「海外インフラプロジェクトアーカイブス (JSCE ウェブサイト英語版)」 http://www.jsce.or.jp/e/archive/ ◆第9回アジア土木技術国際会議(CECAR9) ■アブストラクト募集中 (提出期限:5月31日まで) http://www.cecar9.com/ ■プロジェクト賞候補および功績賞候補募集(申込期限:6月30日まで) https://committees.jsce.or.jp/acecc/node/47 ◆JICA国際協力専門員の募集開始について (4月1日~5月12日) https://jsce.jp/pro/node/7599 ◆国際センターYouTubeチャンネル https://youtube.com/channel/UCGIs6DHrzX_cGD- mHUrRlkA ◆数字で見る土木学会 (見える化データ2020) https://committees.jsce.or.jp/kikaku/jsce-at-a-glance ◆「旅に出たくなる日本の土木遺産」大河津分水SNS投稿まとめ(土木学会note) https://note.com/jsce/n/nc7d5a9096192
◆第17回世界地震工学会議(17WCEE)(ハイブリッド形式) http://www.17wcee.jp/ ◆9th International Conference on Experimental Vibration Analysis for Civil Engineering Structures (EVACES2021) https://ec-intl.co.jp/evaces2021/ ◆第167回論説(2021年4月版) オピニオン (1)都市沿岸域の恵みと持続性を高めよう https://note.com/jsce/n/nd2fd9444f1ca (2)近未来の建設現場の実現に向けて https://note.com/jsce/n/n79bf64dcb5ba ◆一般社団法人 海外建設インフラ協会:http://o-ira.com/ ※「アジア経済新聞」(隔月曜日発行) 土木会館に於いて閲覧可能。 ◆「国際センターだより」 ※JSCEウェブサイト (日本語版) http://committees.jsce.or.jp/kokusai/iac_dayori_2021 ◆土木学会誌2021年5月号 ※JSCEウェブサイト (英語版) http://www.jsce-int.org/pub/magazine
■インフラ国際貢献・国際協力アーカイブス 3編の新規プロジェクトを掲載
国際センター・アーカイブスワーキンググループは、2014年土木学会創立100周記念事業として着手した土木分野の優れODA事業を記録する「The International Infrastructure Archives」を継続している。2021年3月末までに、新たなプロジェクトとして、「パラグアイ国グアラニ空港プロジェクト」、「カンボジア国ネアックルン橋プロジェクト」、「ネパール国シンズリ道路プロジェクト」の3編を土木学会英語版ホームページに公開した。今回で掲載プロジェクト数は13となった。
ぜひ土木学会の英語版ホームページの「Publication」から「Project Archives」にアクセスいただき、ご一読ください(http://www.jsce.or.jp/e/archive/)。
3編の新規ODAプロジェクトアーカイブス
■世界で活躍する日本の土木技術者シリーズシンポジウム 第17回を開催
国際センター・プロジェクトグループは2021年3月2日(火)に第17回「世界で活躍する日本の土木技術者シリーズシンポジウム」をオンライン形式にて開催した。今回、「開発途上国におけるインフラ技術の輸出: パキスタン国東西道路改修事業国道70号線」と題し、パキスタン国道70号線改修工事(令和元年度土木学会技術賞(Ⅱグループ)受賞)について、プロジェクトに携わった技術者の経験をお話しいただいた。当日は最大聴講数277ビューを記録した。
まず、川谷 暢宏氏((独)国際協力機構)よりパキスタンにおけるわが国の支援についてご説明いただき、岡﨑 亮男氏((株)建技インターナショナル)より改修工事計画についてお話いただいた。
次に、施工会社の大成建設(株)よりパキスタンでの施工についてご紹介いただいた。治安を理由とする行動制限、限定された通信環境や日本とは異なる自然環境など、厳しい施工条件の下、本プロジェクト完遂までの挑戦と苦労をお話いただいた。
次回は今月末に「モンゴル国ウランバートル新空港」をテーマに第18回シンポジウムを開催予定である。国際センターホームページ
( https://committees.jsce.or.jp/kokusai/node/215 )よりお申し込みください。
■JSCE-ASCEインフラレジリエンス共同研究
近年、世界各地で多発する自然災害は社会や人々の生活に深刻な影響をもたらしおり、さらにその脅威は年々拡大しています。それに対して、自然災害リスクや被害を軽減し、速やかな復旧・復興を目指し、レジリエンスの高いインフラ計画・整備、適切な備えについて検討が始まっています。
当会は2018年より米国土木学会(ASCE)とともに小林潔司名誉教授(京都大学工学研究科、第106代 土木学会会長)をリーダーにインフラレジリエンスの概念枠組み(Infrastructure Resilience Framework)を構築し、さまざまなセクターや地域の防災計画や災害対応の指針として活用されることを目指して共同研究を継続しています。2019年5月には題して、日米の研究者と実務者が実用例を紹介しながらインフラレジリエンス向上について意見を交わました。翌年にはこの議論の続きを行う予定でしたが、COVID-19禍、開催が難しい状況であるため、やむなく延期することになりました。この間、日米の関係者はオンライン会議を続けて枠組みをブラッシュアップし、実務マニュアルの作成も続けてきました。枠組みの解説とともに、さまざまな視点からレジリエントなインフラの整備と維持管理、コミュニティーのレジリエンスとリカバビリティーの向上、枠組み基づく評価方法等を議論いたします。
本事業のウェブサイト(https://www.infraresil.jp/event/01/)にてシンポジウムを含め行事や活動、研究紹介等を行います。ぜひお立ち寄りください。