地盤の地震応答解析は,構造物への入力地震動を求めるための必須の技術になっています.教科書もいくつかあるのですが,理論的な話が主で,実務を行う技術者にとっては取っつきにくいものでした.この講習会ではこれから地震応答解析を始めようとする方,実務で地震応答解析は使っているがもう少し勉強したいという技術者をターゲットにして,難しい理論や数式はなるべく避け,イメージとして地震応答解析を理解してもらうこと,実務を行うのに必要なデータの入手法と使い方などをわかりやすく説明します.また,地震応答解析の事例を多く挙げ,それぞれの解析を通して,解析結果をどのように判断するべきかということを理解できるようにします.
この講習会では,講師の執筆による図書「地盤の地震応答解析」(鹿島出版会)に基づいて行いますが,本がなくても理解できるようにお話しします.ふるってご参加下さいますよう,ご案内申し上げます.
記
1. 主催--------------公益社団法人 土木学会
(担当:地震工学委員会 地震防災技術普及小委員会)
後援:地盤工学会・日本地震工学会
2. 講師--------------吉田望(関東学院大学,地震工学委員会・顧問)
3. 日時--------------2019年10月17日(木)9:00~17:30
4. 場所--------------土木学会講堂(〒160-0004 東京都新宿区四谷一丁目外濠公園内)
5. 費用--------------会員:8,000円、非会員:12,000円、学生:3,000円
6. プログラム-------午前の部:9:00-12:00,午後の部:13:00-17:30(途中休憩を含む)
第Ⅰ部 地震応答解析の基本条件と影響要因
波動の伝播経路
地震動増幅のメカニズム
地震応答解析の流れ
第Ⅱ部 地震応答解析に必要な地盤調査と土質試験
力学特性と計測方法
沖積と洪積
室内試験とその整理
地震応答解析に用いる力学特性の求め方
力学特性の設定
複素剛性
第Ⅲ部 空間のモデル化
層分割,メッシュ分割
境界条件
質量分布
要素形状とロッキング
第Ⅳ部 地震応答解析手法
運動方程式の解法
等価線形解析の特徴
第Ⅴ部 減衰の設定
減衰の種類
Rayleigh減衰
散乱の減衰
第Ⅵ部 計算例に基づく解析結果の判断
解析の精度
ブラインドテスト
定数設定の誤差が応答に与える影響
鉛直アレー記録のシミュレーション
第Ⅶ部 数値計算事例から見た各種要因
Rayleigh減衰の役割
等価線形解析vs非線形解析
基盤が深い時の減衰
減衰が大きいと応答は小さくなるか
付録 工学的基盤を考える
※本講習会は,土木学会継続教育(CPD)プログラムの認定を受けています.(7.5単位)
受講証明書は参加者ご自身で作成してください。
(参考)
土木学会は建設系CPD協議会に加盟しており、土木学会以外でCPD登録されている方の証明書については、下記のような取り扱いになります。
他団体主催の講習会、セミナー、講演会、シンポジウムなどを受講するときは、受講前に「建設系CPD協議会構成団体主催CPD申請書・受講証明書」を
ダウンロード・印刷・必要事項記入の上、講習会受講時に持参して主催者の証明印をもらってください。
土木学会でCPD登録されている方は、ご自身でCPDシステム利用者ページより申請する形になります。
7.資料
ここからダウンロード願います
※事前参加申込の方には、開催日の5日前(土・日・祝祭日を含まず)にパスワードを配信させていただきます
※パスワードを配信するため、参加申込時にメールアドレスを必ず記入願います
2019年10月11日~2019年10月24日にかけて本サイトにて掲示いたします.
参加者には,パスワードをお知らせいたします.
当日の紙による配布は白黒印刷となります.
9. 問合せ先-------土木学会 研究事業課 地震工学委員会担当
小川祐司(TEL 03-3355-3559, email ogawa@jsce.or.jp)
※当日受付にて,「2018年北海道胆振東部地震被害調査報告書・2018年大阪府北部の地震被害調査報告書」の注文を受け付けます。
講習会特価(税込み5800円,郵送料も込み)にてご購入いただけます。なお,注文の受付のみですので,後日,請求書と報告書を送付いたします。