地盤の地震応答解析は,構造物への入力地震動を求めるための必須の技術になっています.教科書もいくつかあるのですが,理論的な話が主で,実務を行う技術者にとっては取っつきにくいものでした.この講習会ではこれから地震応答解析を始めようとする方,実務で地震応答解析は使っているがもう少し勉強したいという技術者をターゲットにして,難しい理論や数式はなるべく避け,イメージとして地震応答解析を理解してもらうこと,実務を行うのに必要なデータの入手法と使い方などをわかりやすく説明します.また,地震応答解析の事例を多く挙げ,それぞれの解析を通して,解析結果をどのように判断するべきかということを理解できるようにします.
この講習会では,講師の執筆による図書「地盤の地震応答解析」(鹿島出版会)に基づいて行いますが,本がなくても理解できるようにお話しします.ふるってご参加下さいますよう,ご案内申し上げます.
記
1. 主催--------------公益社団法人 土木学会
(担当:地震工学委員会 地震防災技術普及小委員会)
後援:地盤工学会・日本地震工学会(予定)
2. 講師--------------吉田望(関東学院大学,地震工学委員会・顧問)
3. 日時--------------2023年10月23日(月)~10月24日(火)
(10/25日(水)9時~11/7日(火)17時までの間、自由に視聴していただけます)
4. 方式--------------- 対面講習(土木学会講堂)もしくはzoomによる映像配信
※zoomによる映像配信の場合、リアルタイムでの質疑等には対応できません。Webによるアンケートを行いますので、記入をお願いします。予めご了承ください。
5.定員--------------対面100名/オンライン500名
対面参加希望の方は、参加申込→参加費支払い完了後に届く「参加券メール」
に記載されているWEBフォームより登録して下さい。申込締切前でも定員
数に達しましたら受付を終了させていただきます。
6. 費用--------------会員:12,000円、非会員:16,000円、学生:6,000円
1日目:午前の部:9:00-12:00,午後の部:13:00-17:30(途中休憩を含む)
第Ⅰ部 :地震応答解析の基本条件と影響要因
第Ⅱ部 :地震応答解析に必要な地盤調査と土質試験
第Ⅲ部 :空間のモデル化
第Ⅳ部 :地震応答解析手法
2日目:13:00-17:30(途中休憩も含む)
第Ⅴ部 :減衰の設定
第Ⅵ部 :計算例に基づく解析結果の判断
第Ⅶ部 :数値計算事例から見た各種要因
付録 :工学的地盤を考える・著名地震波と設計用地震波
第Ⅷ部 :実例による地震応答解析例
※本講習会は,土木学会継続教育(CPD)プログラムの認定を予定しています(11.8単位).
講習後、申請用Webに必要事項を入力し、申請願います。
8.資料
2023年10月16日~2023年11月5日にかけて本サイトにて掲示いたします.
参加者には,10月16日(予定)にパスワードをお知らせいたします.
9. 申込方法
・土木学会ホームページ(http://www.jsce.or.jp/event/active/information.asp)からお申込み下さい.
・2022年8月1日より行事受付システムの支払方法は「クレジットカード決済、コンビニ決済」のみの取扱いとなりました。そのため申込後のキャンセルはできませんので十分にご注意をお願いいたします.
・申込締切日前に定員に達している場合がございますので予めご了承ください.なお,締切
日以降の事前受付はいたしません.
10.申込締切日---10月16日(月)
・クレジット決済申込期日:2023年10月16日(月)/コンビニ決済申込期日:2023年10月9日(月)
11.CPDについて-------
【対面参加】
対面参加をされた方は、会場にて受講証明書を配布します。
ご希望の方は、当日のプログラム終了後、受付でお受け取り下さい。
なお、対面参加とZoom参加の両方での申請はできないのでご注意ください。
【Zoom参加】
CPD受講証明書の申請【10月31日(火)17時まで】
CPD用の受講証明書は、以下のすべての要件を満たした方のみに発行いたします。
要件1)本行事に参加登録された方
要件2)締切までの間に、CPD受講証明申請アンケートに、正確に回答された方
12. 問合先-----(公社)土木学会研究事業課 佐々木
TEL 03-3355-3559 E-mail:ssk@jsce.or.j
Webアンケートにおける質問に対する回答
Q:レーリー減衰の効果を確認する際にNewmarkβを変更したのは何故でしょうか。
A:「Newmarkβを変更」したわけではありません。実は,α,βという文字は,よく使われるので,同じ文字で違う意味というところがあります。個人的にはこれはまずいと思うのですが,だからといって慣例的に使われている記号を変えてしまうのは,実務では逆に混乱するとか,他の教科書と違う使い方で戸惑われることになるかと思います。今回の例で言えば,Newmarkのβ法p.215に式がありますが,線形加速度法の1/3!=1/6をβに置き換えたのがNewmarkのβ法です。一方,Rayleigh減衰は[c]=α[m]+β[k]で定義します。二つの式のβは違うものです。テキスト315ページで,たとえばNewmarkβ(β=0.04)とかいているのは,Newmarkのβ法で計算したが,その際,Rayleigh減衰のβを0.04にしたと設定した事を表しています。講義の際には,その様にお話ししたとは思いますが,充分に伝わっていなかったのかも知れません。
添付 | サイズ |
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2023年度資料一式.zip | 79.11 MB |