土木学会 地震工学委員会
委員長 酒井 久和
拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素は地震工学委員会の活動にご協力いただき誠にありがとうございます。
2024年1月1日、能登半島を震源とするM7.6の地震(令和6年能登半島地震)が発生し、石川県を中心に広い範囲で地震被害が報告されています。土木学会地震工学委員会では、土木学会海岸工学委員会、日本地震工学会、地盤工学会、および関係学術団体等と連携し、現地被害調査を実施し、1月9日にその成果を共有する場として、被害調査報告会(速報会)を開催いたしました。
その後も多くの学会関係者によって調査・分析が進められ、第44回地震工学研究発表会(9月10日〜11日)では関連する報告が30件予定されています(一部は他の災害に関するものも含まれています)。土木学会地震工学委員会では、特にオンラインでの聴講を希望される多くの皆様のご要望にお応えし、以下の通り、「能登半島地震等に関する特別セッションオンライン参加枠」をご用意し、能登半島地震等に関する特別セッションのみオンラインでご参加いただけるようにいたしました。
ご多忙のところ誠に恐縮に存じますが、お繰り合わせの上ご出席賜りますようお願い申し上げます。なお、地震工学研究発表会への参加者はこのセッションを含むすべてのプログラムにご参加いただけますので、この「能登半島地震等に関する特別セッションオンライン参加枠」に申込まないようにご注意ください。また、機材や会場の状況によって,発表者のスライドを鮮明にご覧いただけない場合や,映像や音声が途切れるなどのトラブルが発生する場合がございます.十分な準備は行っておりますが,そのことをご了解いただいた上で,お申し込みください.
敬具
1.主催 :(公社)土木学会 地震工学委員会
2.開催日 :2024年9月10日(火)09:10~18:00
11日(水)14:55~16:20
3.開催場所:オンライン(Zoom)
4.定員 :450名 (先着順)
5.プログラム:敬称略
9月10日(火)
司会:小野祐輔(地震工学委員会 地震被害調査小委員会 委員長,鳥取大学 教授)ほか
1.セッション①:基調講演 [9:10-10:10]
宮島昌克(金沢大学 名誉教授)
「令和6年能登半島地震災害の教訓を考える」
2.セッション②:能登半島地震:地震動 [10:20-11:45]
2.1 2024年能登半島地震の液状化波形の分析速報,鈴木崇伸(東洋大)
2.2 2024年能登半島地震における最大地動分布の推定,末冨岩雄(エイト日本技術開発)
2.3 令和6 年能登半島地震で観測された鉛直アレー記録における地盤の液状化の影響,石井洋輔(国総研)
2.4 令和6年能登半島地震の被害地域 -珠洲市・能登町・七尾市・輪島市・内灘町- における微動観測,野口竜也(鳥取大)
2.5 継続時間スペクトルによる2024年能登半島地震の強震動特性の分析,能島暢呂(岐阜大)
2.6 構造物へのエネルギー入力に着目した2024年能登半島地震の強震動特性の分析,久世益充(岐阜大)
3.セッション③:能登半島地震:道路・橋梁 [13:15-14:40]
3.1 不可視領域を含む点群データを用いた路面段差被害推定方法の検討,黒川秀哉(九州大)
3.2 能登半島地震における橋梁等構造物被害調査におけるUAVと紐カメラの活用,水野千里(埼玉大)
3.3 令和6年能登半島地震における斜角橋梁の落橋被害について,山栗祐樹(中央大)
3.4 令和6年能登半島地震津波の浸水域に曝露された道路交通インフラの被害,喜古亜佑美(筑波大)
3.5 令和6年能登半島地震による道路交通インフラのレジリエンスアナリシス,相良翔(筑波大)
3.6 令和6年能登半島地震における上路式アーチ橋に対するLiDAR計測及び被害分析,徳江良(大日本ダイヤコンサルタント)
4.セッション④:能登半島地震:港湾・液状化・地盤変状 [14:55-16:20]
4.1 令和6年能登半島地震で被災した矢板式岸壁の暫定供用に向けた残存耐力評価事例,柴田大介(日本港湾コンサルタント)
4.2 令和6年能登半島地震による内灘砂丘沿いの液状化による地盤流動被害の特徴,石川敬祐(東京電機大)
4.3 令和6年能登半島地震の液状化で生じた 噴砂の諸特性,齋藤亮(清水建設)
4.4 能登半島地震における矢板式係船岸の被害と健全度評価,東宮真琴(新潟港湾空港技術調査事務所)
4.5 令和6年能登半島地震による地殻変動と漁港等の被害,三神厚(東海大)
4.6 令和6年能登半島地震における陸域の地表変状に対する局所安全係数を用いた力学的考察,羽場一基(大成建設)
5.セッション⑤:能登半島地震:能登半島地震:ライフライン [16:35-18:00]
5.1 2024能登半島地震現地調査から得られたステンレス製矩形タンクのバルジング・スロッシング被害,平野廣和(中央大)
5.2 2024年能登半島地震による下水道拠点施設に対するレジリエンスアナリシス,岡野莉子(筑波大)
5.3 2024年能登半島地震における通信管路の被災分析,奥津大(日本電信電話)
5.4 令和6年能登半島地震における水管橋脱管事例と伸縮可撓継手の変位載荷実験,西勇也(日本ニューロン)
5.5 SUSパネル配水池の被害要因に関する 水槽振動台実験,山下かのこ(神戸大)
5.6 新潟市の液状化による配水管被害 ―新潟地震と能登半島地震の対比―,尾高瑞季(神戸大)
9月11日(水)
6.セッション⑤:能登半島地震:能登半島地震:被害一般とその他の地震 [14:55-16:20]
6.1 令和6年能登半島地震における石川県能登町の被害調査と避難所住民の支援―津波浸水高の推定,病院貯水槽の被害検証,及び自律型ロボットを用いた遠隔支援―,三崎貴弘(大分大)
6.2 2024年1月1日に発生した能登半島地震による石川高専の被災状況,新保泰輝(石川工専)
6.3 2024年能登半島地震における木造建物の最大応答変形角と被害率の関係,西川隼人(福井工大)
6.4 2024年能登半島地震の津波による能登町白丸地区における建物被害調査,原田賢治(静岡大)
6.5 新聞記事を用いた令和6年能登半島地震津波における住民の避難行動調査,久世真侑子(関西大)
6.6 2024年台湾・花蓮地震における地震観測記録と橋梁の地震被害調査報告,井上和真(群馬工専)
6.参加申し込み受付と締切 ※第44回地震工学研究発表会の参加者は申込不要(無料)です。
「参加費支払いページ」から参加費を支払って,参加を申し込んでください.
受付期間 8月20日(火)〜9月03日(火)17時(クレジット決済)
※コンビニ決済も可能ですが,参加費支払いの受付締切が1週間早くなりますのでご注意ください(8月27日).
7.参加費
6,000円(オンライン参加のみ) (会員・非会員共通)
※ 論文集USBメモリの配布は行っておりません.もし配布をご希望の場合は,通常の聴講者としてお申し込みくださいますようお願い申し上げます.
8.問合せ先
土木学会 研究事業課 佐々木:ssk@jsce.or.jp
9.CPDについて
(準備中)土木学会認定 CPD プログラム:認定番号JSCE24-XXXX(X.X単位)
≪オンライン参加の注意事項≫
・動画のスクリーンショット・録音・録画・二次利用等は禁止いたします。
・Zoom 公式サイトでテスト接続が可能です.開催日前に必ずテストをしてください.Zoom 接続テストページ https://zoom.us/test
・接続に関してご不明なことは Zoom ヘルプセンター等でご確認願います.接続方法についてのご相談はお受けいたしかねます.
Zoom ヘルプセンター https://support.zoom.us/hc/ja
新着・お知らせ
委員公募案内
「2024年能登半島地震における自治体と地域建設事業者の応急対応に関する調査小委員会」
委員長 仲村成貴
土木学会地震工学委員会では、上記小委員会を、2024年度から活動期間3年間の予定で新規に設立します。本検討委員会の設立にあたり、以下の要領で委員を公募します。
奮ってのご応募をお待ちしています。
記
≪1.設立の背景と趣意≫
甚大な被害の発生が懸念されている南海トラフ地震では被災地域が広大となるため外部からの高密度な支援は困難になる.また、2024年能登半島地震から,我が国には一旦基幹インフラが被災すると外部からの支援のアプローチが困難になる地域があることも再認識された.そのような中,地震で被災し外部から十分な支援を受けられない状況になった地域では自治体と地元建設事業者が協力し地域の持てる力を最大限に発揮して応急対応・復旧に当たる必要があること,その重要性が特に指摘される.
そこで本小委員会では,2024年能登半島地震により被災した地域の自治体の建設関係部署と地元建設事業者の応急対応活動の実態と課題を調査し,今後の施策に活かす教訓をとりまとめる.
≪2.委員会の活動内容≫
・能登地方の基礎自治体の建設関連部署と地域の建設事業者にヒアリングとアンケートを行う.実施時期は現地の復旧状況を見極めながら2024年9月~2025年3月を想定しているが,状況に応じて臨機応変に対応する.
・建設マネジメント委員会災害対応ガバナンス研究小委員会と連携を取り,重複調査を避け,かつより広い視野で充実した調査が行われるよう努める.
・他機関による調査結果の文献調査を行い,参考とすべき点を取りまとめる.
・成果の公表方法は,報告会の開催,報告書のWeb掲載,報告書ダイジェスト版の関係機関への配布,学術論文発表などを想定している.
≪3.委員会の構成≫
委員長 : 仲村成貴(日本大学)
幹事長 : 佐藤誠一(日本工営)
≪4.研究期間≫
2024年4月~2027年3月(3年0ヶ月)
【応募要領】
以下の項目をご記入の上、E-メールで下記の応募先までご連絡をお願いします。
記入項目:氏名・所属・所属先住所・電話・E-mail・簡単な自己紹介文
応募締切:2024年8月30日(金)
応募先:佐藤誠一(a5016@n-koei.co.jp)
以 上
新着・お知らせ 開会挨拶 地震工学委員会 委員長 酒井 久和 (15:00-15:05)
令和五年度土木学会功績賞 受賞記念講演 (15:05-16:00)
吉田 望 (関東学院大学 工学総合研究所、東北学院大学 工学部)
「等価線形解析の最終形・Duncan-Changの式の一般化」
令和五年度土木学会論文賞 受賞講演 (16:00-16:30)
佐々木 達生 (大日本ダイヤコンサルタント株式会社 インフラ技術研究所)
「横ずれ断層の近傍に建設される橋梁の形式選定に資する断層変位の影響評価」[土木学会論文集, Vol.79, No.13, 22-13008, 2023.]
令和五年度土木学会論文奨励賞 受賞講演 (16:30-16:55)
横澤 直人 (国立研究開発法人 土木研究所 つくば中央研究所)
「崩壊シナリオデザイン設計法の実現に向けた耐力階層化鉄筋を用いたRC橋脚の載荷実験」[土木学会論文集A1(構造・地震工学)Vol.78, No.4(地震工学論文集第41 巻), pp.I_206-I_218, 2022.]
閉会挨拶 地震工学委員会 副委員長 高橋 良和 16:55-17:00
6.参加費・参加方法≪オンライン参加の注意事項≫
・Zoom 公式サイトでテスト接続が可能です.開催日前に必ずテストをしてください.Zoom 接続テストページ https://zoom.us/test
・接続に関してご不明なことは Zoom ヘルプセンター等でご確認願います.接続方法についてのご相談はお受けいたしかねます.
Zoom ヘルプセンター https://support.zoom.us/hc/ja