土木学会土木技術映像委員会は、令和6年10月23日(水)、土木学会本部講堂にて第119回イブニングシアターを開催し、『北海道特集 ~でっかいどう北海道~』と題して、「ミュンヘン大橋」「氷の海に築く-サロマ湖アイスブーム工法-」の2作品を上映しました。会場には、60名近いみなさまに参加いただきました。
この日は2つの作品の上映に先立ち、土木学会北海道支部が作成し、道内の歴史的インフラを空撮した10分ほどのショートムービー「北海道土木遺産」をご覧いただきました。
ご来場いただいた皆様、お楽しみいただけましたでしょうか。
会場には、サプライズで新田次郎文学賞ほか多くの賞を受賞されている作家の植松三十里先生がご来場され、ご著書も寄贈いただきました。ありがとうございます。先生は現在、那須疏水、琵琶湖疏水と並ぶ日本三大疏水の一つに数えられ、土木学会選奨土木遺産にも選定されている『安積疎水』について執筆中とお聞きしました。こちらも楽しみです。みなさまもご期待ください。
多くの皆様にご来場いただき、ありがとうございました。アンケートへのご協力もお願いいたします。
次回イブニングシアターは、来年1月に開催予定です。詳細は決まり次第ご案内いたします。
新着・お知らせあの素晴らしい土木技術をもう一度
第119回土木学会イブニングシアター 北海道特集 ~でっかいどう北海道~
明治期に本格的な開拓が始まり、150年の歴史を紡ぐ北海道。最近では、アニメ「ゴールデンカムイ」が話題になるなど、歴史を含めて「北海道」に関心を持たれる方も多いのではないでしょうか。その広さは、面積では東北地方6県の合計の1.2倍以上、東端の納沙布岬から西の神威岬までは550km(車で8時間)、北端の宗谷岬から南端の函館までは650km(車で8時間40分)と表現すると、実感していただけるかもしれません。
今回のイブニングシアターは、その厳しい自然のもとで人々が生活する舞台を整えてきた近代土木技術の「記憶」に注目してみました。
北海道に関する土木技術映像の中から「ミュンヘン大橋」と「氷の海に築く-サロマ湖アイスブーム工法-」の2本を上映します。
皆様のご参加をお待ち申し上げます。
■詳細
18:00 開場
18:30 開会・挨拶
19:44 上映「ミュンヘン大橋」
19:19 上映「氷の海に築く-サロマ湖アイスブーム工法-」
19:41 閉会
■参加申込方法
「事前参加受付フォーム」に必要事項をご入力ください。
〆切:2024年10月18日(金)17:00
※定員に達した場合、〆切前に受付を終了する場合がございます。
※事前参加受付は終了いたしました。
■参加方法
「事前参加受付フォーム」より返信したメールを印刷したもの、またはスマートフォン等でメールを直接会場受付にご提示ください。
※会場での当日参加受付は行いません。必ず「事前参加受付フォーム」にて事前にお申し込みください。
■ご注意
■お問い合わせ先
図書館・情報室(担当:高浦) TEL:03-3355-3596
上映作品
※各社名は制作当時のものです。
ミュンヘン大橋
企画:札幌市建設局
制作:HBC映画社
1992年 35分
札幌市内の南区と豊平区を走る道道福住桑園通は豊平川で分断され、スムーズな交通の妨げとなっていました。これを解消するために昭和63年に着工されたミュンヘン大橋は、豊平川の厳しい河川条件や周囲の景観との調和を検討し、プレストレストコンクリート床版による斜張橋で施工されました。斜材の定着材には世界初の分岐管式定着方式を採用するなど、技術的にも困難なこの工事の計画から完成・開通までを記録した映像となっています。
氷の海に築く-サロマ湖アイスブーム工法-
企画:北海道開発局網走開発建設部
制作:北海道放送映画
1998年 22分
オホーツク海を南下してくる流氷は、サロマ湖内に流れ込むことで毎年漁業関係者に大きな被害を及ぼしていました。この対策としてサロマ湖の湖口に世界で初めてアイスムーブ工法による流氷流入対策が施されました。
本作品はこのアイスブームの建設の発想や様々な工夫、施工方法を、地元漁民や有識者のインタビューを交えて紹介しています。
新着・お知らせ
土木学会土木技術映像委員会は、令和6年8月21日(水)、土木学会本部講堂にて第118回イブニングシアターを開催し、特集『治水と利水、夏のアニメ特集~夏だ!水だ!歴史だ!アニメだ!~』と題し、土木アニメ「水とたたかった戦国の武将たち-信玄堤のおはなし-」、「玉川兄弟-江戸上水・東京水道400周年記念アニメーション映画-」の2作品を上映しました。会場はほぼ満席の盛況となりました。
上映前には、三輪河川技術事務所代表、岩手大学名誉教授 三輪 弌(みわ はじめ)様から「河川の仕組み」と題した講演をいただきました。一見相反する治水と利水について、武田信玄など土木工事でも名を残した戦国武将たちの土木事業を通し紐解いてゆく興味深いお話を伺いました。
多くの皆様に来場いただき、ありがとうございました。アンケートへのご協力もお願いいたします。
次回イブニングシアターは10月中に開催予定です。詳細は決まり次第ご案内いたします。
また、今年も土木学会全国大会において、「映画会」を開催します。(開催地:宮城県仙台市 東北大川内北キャンパス 会場:マルチメディア教育研究棟M206)開催日は9月5日(木)6日(金)です。こちらもよろしくお願いします。
令和6年度(2024年度)土木学会全国大会「映画会」のご案内
https://committees.jsce.or.jp/avc/node/820
何卒よろしくお願いいたします。
新着・お知らせ土木技術映像委員会では,全国大会期間中に映画会を開催いたします。これまでに収集・選定した記録映像の中から多くの優れた映像を上映いたします。
主催:土木技術映像委員会
会場:東北大学川内北キャンパス マルチメディア教育研究棟M206
https://pub.confit.atlas.jp/ja/event/jsce2024/content/access
2024年度(令和6年度)土木学会全国大会「映画会」会場への入場について
開催日:2024年9月5日(木)、6日(金) 9:30受付 10:00開演
映画会は事前申し込み不要、入場無料です。
土木学会認定CPDプログラム
9月5日(木):JSCE24-0882 4.9単位
9月6日(金):JSCE24-0883 4.7単位
令和6年度全国大会 CPD単位について
【2024年9月5日(木) 第1日目】 10:00 開会のご挨拶 土木技術映像委員会 10:06 20分 なぎさ・ブリッジ ハイブリッドPC斜長橋 青森県鯵ヶ沢町の海浜公園にある人道橋が,世界初のハイブリッドPC斜張橋としてつくられた記録映画です。 2003年 10:26 16分 忘れない,東海豪雨 2000年9月11日から12日にかけて東海地方を襲った集中豪雨による大規模都市型水害の被害状況および災害復旧を記録した映画です。 2010年 10:43 25分 杜の都の地下鉄~仙台地下鉄南北線建設記録~ 1987年に開業した仙台市交通局の地下鉄「南北線」の路線計画から施工方法の選択,工事の様子を紹介し,完成までの道のりをたどります。懐かしい仙台市電の姿も見ることができます。 1988年 11:09 27分 復旧の軌跡-阪神・淡路大震災土木施設の災害記録- 1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災によって兵庫県内の土木施設は,神戸市,西宮市,淡路島北部を中心に大きな被害を受け,被害総額は1兆5千億円に上った。この作品は震災から3年後,1998年12月に兵庫県土木部(その後,県土整備部と名前を変える)が企画制作した阪神・淡路大震災の映像記録です。 1998年 11:36 19分 関東大震災と世界の友情 関東大震災の復旧に際して世界各国からの援助の手が差し伸べられた。当時の様子を古い映像記録をもとにドラマ仕立てで構成し,今後の国際的な救援・援助体制の必要性を訴える作品です。 1992年 11:55 22分 昭和34年 伊勢湾台風 昭和34年(1959年)9月26日東海地方に未曾有の被害をもたらした伊勢湾台風。その実態,緊急対策,災害復旧等を網羅し,復旧に向けた地域の不屈の努力と共に,伊勢湾台風に土木技術者がどう立ち向かったのか。当時建設省職員等のインタビューと記録映像によって描く作品です。 2009年 12:18 15分 球体シールド 従来のシールド機で不可能だった1台のマシーンで,直角に掘削できる球体シールドを新しく開発して,球体中にシールド機を組み込み,自在に方向転換することが出来る機構とし,川崎市観音川と東京都花畑を結ぶ世界最初の掘削に成功し,今後の可能性について引続いて挑戦してゆくものとして期待される作品です。 1994年 12:33 23分 東京湾アクアライン建設記録(シールド工事編) 東京湾アクアライン 海底トンネルを掘る~川崎トンネル「川人北工事」~ 川崎トンネル・川人北工事の工区において,初めて地中接合を行う手順を詳しく紹介。また,セグメント自動組立システムやシールド機相対位置検知システムなど,最新の土木技術を駆使する過程をCGを用いて判りやすく説明した作品です。 1998年 12:56 25分 世界へ開く24時間 関西国際空港 海上空港の建設 着工から開港までのあゆみ 今世紀最大のプロジェクトとして,建設された本格的な海上空港,関西国際空港。そこに生かされた数々の技術,空港を一つの都市として機能させる様々な施設の紹介を目的とした作品です。 1994年 13:21 37分 復刻版「北上川」~先人たちの復興の努力を綴る記録映画~ 戦後まもない昭和23年から25年にかけて北上川の水害復興を願って製作されたフィルムを復刻した作品です。 1950年 13:59 27分 新形式ジョイント工法を用いた仙台空港PPC版敷設工事 PPC版,バリットスラブ,枕版の工場製作から,搬送,敷設までの全行程を隈なく記録した映像で,特にPPC版の接合に当たって,日本で初めて採用されたPCジョイントの施工をクローズアップ。随所にアニメーションを使用し,新工法の立体的な解説につとめている作品です。 1999年 14:27 30分 横浜港大さん橋の軌跡を求めて 1894年に竣工した鉄桟橋が,どのように誕生し,拡幅され,さらに関東大震災からの復旧で大さん橋へと変わってきたか,その生い立ちから全面撤去に至るまでの歴史を解体時の技術検証シーンで詳しく解説した作品です。 1997年 15:00 1日目 終了
【2024年9月6日(金) 第2日目】 10:00 17分 昭和14年秋田県男鹿地方地震の被害 この映像は,昭和14年5月1日に発生した秋田県男鹿地方地震直後の現地の様子や,当時の土木学会から派遣されたと思わる視察団の様子が克明に記録されています。秋田市の土崎港の被災や復旧状況,浅内村の溜池の堰堤の復旧状況,さらに奥羽本線の盛土区間で発生した土砂崩れの応急復旧状況が克明に記録された無声映像です。 1939年 10:17 29分 河川総合開発事業 青森県 浅虫ダム 浅虫川治水を目的とした浅虫ダムの工事記録映像。ダムの必要性,計画時に留意した事柄,工事の様子などを総合的に分かりやすく紹介。温泉源に影響を与えないためのダム形式の検討など,綿密な計画の内容が理解できる作品です。 2002年 10:46 65分 民衆のために生きた土木技術者たち 明治の終わりから昭和の初めにかけ,土木事業を通して苦難にあえぐ民衆を救済する志を持ち,卓越した土木技術を駆使して難工事に挑んだ,青山士,宮本武之輔,八田與一。この映画は,彼等3人の土木技術者としての姿を描いた作品です。 2005年 11:51 25分 富士山を測る 江戸時代から現代まで、測量技術の進歩とともに精度の高い値に書き替えられてきたが、これらは山麓から間接的に測った値だった。1993年夏、初めて山頂までの徒歩による直接水準測量と、人工衛星を利用したGPS測量とで富士山の高さが検証された。その50日間に及ぶ測量の様子と人々の姿を追う作品です。 1994年 12:17 60分 未来に向けて~防災を考える~ 東日本大震災で,津波被害から多くの命を守った二つの地域の逸話を紹介します。まず,津波から村を守った岩手県普代村での高さ15メートルを超える防潮堤と水門。もう1つは,「釜石の出来事」。この作品は,震災から得た教訓として「備え」と「避難」の重要性を分かりやすく伝える内容のアニメーション映画です。 2016年 13:17 33分 ボスポラス海峡横断鉄道トンネル-海底をわたる風- ヨーロッパ大陸とアジア大陸を隔てるボスポラス海峡に海底トンネルを造り,二つの大陸を結ぶプロジェクトを記録した映像です。トンネルは2004年8月に着工し,6年半後の2011年2月に貫通しました。海外での巨大プロジェクトを丁寧に記録した作品です。 2012年 13:50 17分 崩れ-大地のいとなみと私たち- 山々の美しい自然に恵まれた日本,しかしその一方で 大規模な崩壊地が数多く存在する現状,特に「立山カルデラ」を通じて災害の恐ろしさを伝え,砂防事業の必要性を訴える事を目的にしています。地震や,集中豪雨による災害が多発しており,多くの人に防災の重要性について知ってもらえる啓蒙作品としてうってつけの秀作です。 2006年 14:07 17分 美しい海から豊かな水を 沖縄県海水淡水化センター 沖縄特有の地形からくる水不足を補うための海水淡水化センターの工事記録を淡々と紹介。逆浸透膜を使った淡水化方式をわかりやすく説明している作品です。 2003年 14:24 25分 迫り来る南海トラフ巨大地震に備えて 東日本大震災は未曾有の被害と悲しい爪痕を残した。中部地方も過去幾度となく巨大地震に襲われ,南海トラフ巨大地震に直面していると言われる今,私たちは災害から学び教訓とすることが求められている。本作品は,受け継がれる巨大地震の爪痕,先人の知恵と教訓をとりあげ,巨大地震への備えの重要性を描いた作品です。 2013年 閉会のご挨拶 土木技術映像委員会 14:55 2日目 終了 新着・お知らせ