国際センター 土木技術者の国際化実践小委員会
「Net Zero橋梁WG」メンバー募集
土木学会 国際センター
土木技術者の国際化実践小委員会
Net Zero橋梁WG
当小委員会「橋梁・構造WG」では、橋梁をはじめとしたインフラ構造物全般を対象とし、維持管理やカーボンニュートラル(CN)など様々な視点から国際動向及び国内の現状を調査してきました。これは、我が国の土木技術者の国際化を実践する活動の一環です。そのなかでも、去る2024年4月、同WGが主催した「IABSE(国際構造工学会)2024 マンチェスター大会及びForth橋梁群調査団」では、世界の建設分野においてCNへの関心度が急速に高まっていることや、欧米を中心に実際の建設事業においてCNの評価が組み込まれつつある実態を把握しました。
そこで、当小委員会では、これまでの「橋梁・構造WG」からスピンアウトさせる形で、CNの評価を考慮した橋梁の設計方法を調査、実践することを目的とした「Net Zero橋梁WG」を設置し、今後世界的に通用する設計方法の導入及び紹介に取り組むこととしました。具体的には、橋梁設計プロセスにおいてCO2排出を大幅に削減するため、再生可能エネルギーの活用、低炭素材料の採用、省エネ設計の導入など、革新的な手法を取り入れます。これにより、橋梁建設や運用に伴うCO2排出を大幅に削減し、2050年までにカーボンニュートラルな橋梁の設計を実現します。また、地域社会や経済に与えるポジティブな影響も考慮し、持続可能なインフラストラクチャーの構築に貢献します。最終的には、2050年までのCO2削減目標を達成するための橋梁設計および施工のベストプラクティスを特定し、これを将来のインフラプロジェクトに展開するためのガイドラインとして提供することを予定しています。
なお、本WGでは、国内外の学協会及び産業界の先行事例を調査しつつ、ほぼ同時期に活動開始した鋼構造委員会「鋼構造物のサステナビリティ調査研究小委員会」等の関連委員会とも連携しながら、とくに設計実務者にとって分かり易い設計事例の紹介と、そこから見えてくるであろう今後の課題の抽出を重視して、短期間かつ集中的に活動する予定です。また、導入として当面は橋梁を対象としますが、本WGを通じて得られる知見は、他のインフラ構造物、さらには広く建設プロジェクトの進め方に寄与するものになると期待していますので、橋梁以外の分野の方のご参加も歓迎します。
・ 1年間(2024年6月1日~2025年5月31日)
・ 土木学会での会議(集合形式)を基本とするものの、遠方からの参加等に配慮して Web 会議も併用する。
・ 自己負担。
e-mail:t.iida@takigami-grp.jp tel.:0569-89-2103
~ 以 上 ~
添付 | サイズ |
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NetZero橋梁WG_募集案内(案)_ 20240524_ver02.pdf | 90.05 KB |