【3/7更新】【緊急開催】英国分会 津村様講演会 ~欧州水素モニタリング・エネルギーインフラ空間計画・日本の課題~
英国分会より津村照彦様が来日され、簡単な講演会を開いてくださることとなりました。
津村様は長くロンドンにてコンサルティング会社を経営しておられ、ヨーロッパインフラ整備、土木建築業界などを調査されています。
講演の内容としては、ヨーロッパ欧州の低炭素への取組みをテーマに、ヨーロッパの取組み状況と日本との比較をご紹介いただく予定です。
皆様のご参加をお待ちしております。
・参加登録: 土木学会HP 「本部主催の行事申込」(https://www.jsce.or.jp/events)よりお申し込みください。 ※参加費 無料
◆対面申し込み:https://www.jsce.or.jp/events/form/606019
<セミナー詳細>
・日時:2025年3月13日(木)9:00-10:00 *8:50 開場
・会場:土木会館 EF会議室 (新宿区四谷1丁目外濠公園内)
・共催:(公社)土木学会国際センター
・開催形式:対面
・定員:対面 30名
・言語:日本語
・プログラム内容:
①オープニング(3分)
②津村様 プレゼン (30分)
③意見交換(30分)
④まとめ (3分)
<プログラム概要> ※プログラム内容は調整中となり、随時更新してまいります。
水素は脱炭素社会実現のために不可欠な燃料である。しかしながら、最近、それにかける期待と現実に大きな差があることが明確になった。
すなわち、水素製造を目的とした多くのプロジェクトが計画されるが、それらのほとんどが、最終投資決定に至らないことがわかったのである。
その最大の理由はオフテーカー、すなわち10年、15年といった長期間に渡って水素を購入することを約束する人が現れない、あるいはいたが、購入することを諦めてしまったからである。
そこでロンドンリサーチインターナショナル(LRI)では、プロジェクトが集中する欧州を対象に、水素データベースをつくって、計画されたプロジェクトをモニタリングすることにした。
同データベースには700件以上のプロジェクト情報が収められている。LRIでは更にそれらのプロジェクト情報や欧州各国の政策を分析をもとに、毎年、モニタリングレポートを出版することにした。
本講演では、最初に、上記レポートの紹介を兼ね、欧州で最終投資決定がされている、あるいはそれと同様とみなされる474のプロジェクトの分析から、いつ頃から、どの国で、どのようなプロジェクトが稼働するようになるかといった、今後の水素プロジェクトの動きについて説明する。
次に英国における「戦略的空間エネルギー計画」あるいはエネルギーインフラのマッピングについて話す。この計画はローカルのエネルギー計画、地域のエネルギー戦略計画、そして国レベルの戦略的で持続性のあるエネルギー計画の3層からできている。
この戦略的空間エネルギー計画の目的、利点などを概説する。
最後に、G7の中の日本の脱炭素の課題をいくつか指摘する。日本の電気料金はほぼ一貫してOECD諸国の中で最も高い。そしてますます高くせざる負えない。
同様に、日本の電気の炭素強度((1kWhの電気を生産するために排出する二酸化炭素量)はG7の中で突出して高い。そして他のG7の国々の炭素強度との差は200年に向かってますます広がっていく。効果的な規制の重要性について述べる。
<津村照彦様プロフィール>
1989年パシフィックコンサルタンツインターナショナル(当時)入社。
在職中はアジア、CIS(旧ソ連諸国)、中東、アフリカ、中南米など約30カ国で業務を遂行し、日本政府のコンサルタントとして OECD(経済協力開発機構)や世界銀行の国際会議にもご参加。
退職後に渡英し、コンサルタント会社であるLondon Research Internationalを起業される。
また英国分会の会長を長年務められ、日本企業の海外展開を支援する役割も担っておられる。
参考ホームページ: London Research International | ロンドンリサーチインターナショナル