第42回トークサロンでは、国土のあり方について多面的に研究を展開されている国土交通政策研究所の佐々木晶二所長にご講演をいただきます。
国土の再構築は中長期的な問題でありながら、具体策や実現可能性が必要とされる領域です。近年、自然共生社会や持続可能性の観点から、減災、気候変動への適応、人口減社会での土地利用の最適化、自然資源の利活用、グリーンインフラなどが注目されています。基礎技術はあっても、社会での実現には制度が伴うことが必要です。自然の外力が強い沿岸や、人口減が深刻な山間部、都市と農地がモザイク状になった低平地など、既存の枠組を超えた総合的な土地政策が求められています。特に、東日本大震災で浮き彫りになった、技術と制度の狭間の課題を解決することで、今後の日本全体の仕組みが適正化されると考えられます。
「自然共生社会にむけた国土の再構築の課題と展望 ―技術と制度の狭間で-」
講師:国土交通省 国土交通政策研究所 佐々木晶二 所長
http://www.mlit.go.jp/pri/gaiyou/chart.html
討論者:(株)漁村計画 富田宏所長、中央大学教授 谷下正義
開会挨拶:企画委員会 委員長 岡安章夫
司会と討議:企画委員会 副幹事長 清野聡子
【開催日時】平成29年5月15日 18:00-20:00 (17:30 開場・受付)
【会場】土木学会講堂
【対象】原則として土木学会会員
【参加費・資料代】1000円(当日現金払い)
【定員】 80名
【CPD単位】2.0単位