メインテーマ:「かしこい交通インフラの使い方」
~社会的ジレンマに陥らないために~
交通渋滞、地球環境問題、災害避難に共通する課題とは?
主催:土木学会/土木学会 教育企画・人材育成委員会 高校教育小委員会
共催:全国高等学校土木教育研究会/西日本・東日本高等学校土木教育研究会
後援:土木学会 関東支部
1 開催の狙い
昨年度開催された第50回夏期講習会では、京都大学大学院の藤井聡教授から「経済を支え国民の生活を守るインフラ整備の方向」についてご講演頂いた。「公共投資は無駄」との誤った風潮が支配する状況において、インフラ投資が日本の経済発展や将来に向けての国民生活に極めて重要であることを力説され、各方面で反響を呼んだ。
ところで、わが国では、これまで道路や鉄道、バス路線など様々な交通インフラが全国各地で整備されてきた。一方で、交通渋滞や地方公共交通の衰退、交通インフラの老朽化など、いくつかの課題も顕在化してきた。なぜ、インフラは整備されたのに、このような問題が出てきたのか?
その答えを探るため、本講習会では交通インフラの「かしこい使い方」について、「社会的ジレンマ」をキーワードに、理論と応用の両面から考えていく。
社会的ジレンマとは、「今ここ、自分だけ」のことだけを考えた行動(非協力行動)か、「みんなの、将来の」ことも考えた行動(協力行動)のどちらかを選ばなければならず葛藤する状況をいう。
2 開催目的および対象者
本委員会では、毎年、高校の夏期休業中に工業高校土木系学科の教員を主対象として、夏期講習会を開催している。また、土木学会の会員をはじめ、施工現場の土木技術者や一般市民に多く参加頂いている。会場は関東と関西で交互に担当し、平成29年度は関東で企画し開催することになっている。
講習会の内容は、特に教職員の技術・知識の向上に役立つことに加え、得た知識や情報を教育現場における教材として活用され、生徒への教育に反映される。このような背景や事情を考慮して、今回の講習会のテーマと内容を企画する。
3 土木学会会告 開催案内
(1)周知活動
- 全国の土木系学科を有する高校へ、東西の事務局よりメールにて案内状とチラシを送付予定。
- 神奈川県建設業協会では、400部程度会員の皆様へ配付予定
- 土木学会関東支部では、メール便にてメール会員の方へ土木学会HPのURLをお知らせする
- (一般財団法人)建設業振興基金のネットワークを使い周知する。(現在、検討中)
(2)CPD認定講習
本講習会はCPD認定講習(CPD単位:3.5単位)
(2)会告予定
HP上では、5月の会告とする。また、同時期に、土木学会HPから募集開始する。なお、土木学会誌への会告は6月号を予定している。
4 開催日および会場について
開催日:平成29年8月22日(火)
会場 :土木学会 講堂
定 員:80名
参加費:3,000円
申込方法:下記のいずれかの方法での申込とする。
(1)土木学会ホームページ: http://www.jsce.or.jp/event/active/information.aspから
(2)FAX:学会誌巻末に掲載されている「本部行事参加申込用紙」
申込締切日―― 2017年7月31日(月)【必着】
【講 演 会】
9:30~10:00 受付
10:00~10:10 開会挨拶 土木学会教育企画・人材育成委員会高校教育小委員会
委員長 赤木 恭吾(岡山県立岡山工業高等学校長)
【午前の部】
10:10~11:40 基調講演「かしこい交通インフラの使い方」
筑波大学大学院 システム情報工学研究科 リスク工学専攻 准教授 谷口 綾子 様
〔休憩〕 11:40~13:00
【午後の部】
13:00~13:50 講演① 「首都圏における広域的鉄道ネットワークの形成」
~東横線 渋谷~代官山間 地下化工事~
東京急行電鉄(株) 鉄道事業本部 工務部 計画課 主査 長倉 忍 様
14:00~14:50 講演② 「道路建設の現状」
大成ロテック(株) 生産技術本部 技術部長兼技術研究所長 島崎 勝 様
14:50~ 閉会挨拶 土木学会教育企画・人材育成委員会高校教育小委員会
渡邉 隆 (東京都立蔵前工業高等学校長)
15:00 解散