2021年8月18日(水)に、石岡市・(一社)土木技術者女性の会東日本支部・(一社)茨城県建設業協会女性部会建女ひばり会の三者共催(関係協力団体:茨城県・建設産業女性定着支援ネットワーク)により、内閣府・文部科学省・日本経済団体連合会が主催する「夏のリコチャレ2021~理工系のお仕事体感しよう!~」の登録イベントとして「夏休み!ドボジョと橋をみてみよう♪in いしおか」が開催されました。
募集時点では現地開催の予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、オンライン開催(Zoom)に変更となりました。
このイベントでは、市民との協働による「セルフメンテナンス」の取組みの一環として、小学4年生から中学生まで計9名の生徒が、先生役の女性土木技術者(ドボジョ)から土木の仕事や橋について学ぶとともに、動画を使って石岡市の橋の点検に挑戦しました。また、橋のセルフメンテナンスを学んだ後は、動画による同市内のトンネル工事の現場見学を行いました。
1時間目は、ガイダンスと橋のペーパークラフトづくりで、ドボジョの先生からパワーポイントを使って橋のひみつや構造について学んだ後、生徒一人ひとりが橋の模型づくりにチャレンジしました。2時間目は、橋の点検チャレンジとして、石岡市内のはなぞの橋の動画をみながら、生徒がそれぞれ橋梁(きょうりょう)点検チェックシートを使って橋の劣化状態や損傷の有無などを点検しました。3時間目は、現在建設中の(仮称)上曽トンネルをオンラインで現場見学しました。現場の工事長から現場概要やトンネルのしくみについて学んだ後、現場の工事状況を撮影した動画を視聴しました。
新型コロナの感染拡大の影響により現地開催の予定を変更し、オンラインでの実施となりましたが、参加した生徒たちは橋のクラフトづくりや点検チャレンジに真剣に取り組むとともに、先生に積極的に質問し、感想を発表するなどオンライン会場は大変盛り上がりました。なお、教材の「橋のペーパークラフト」「簡易橋梁点検チェックシート」は日本大学工学部構造・道路工学研究室で考案されたもので、同研究室では「橋のセルフメンテナンスふくしまモデル」を開発し、全国各地で住民主導型の橋梁メンテナンスを展開しています。
【参考:みんなで守る。橋のメンテナンスネットhttp://bridge-maintenance.net/】
写真2 橋梁点検チェックシートを使用し、動画をみながら橋の点検を行う様子
イベント終了後の取材で、主催者からは「生徒たちの積極的な姿勢や笑顔が印象的だった。このようなイベントを通じて子供たちに土木について興味を持ってもらい、将来土木の世界で活躍してもらうきっかけになればいい。」とのコメントがありました。
【イベント情報】
「夏休み!ドボジョと橋をみてみよう♪in いしおか」
■日時:2021年8月18日(水) 13:30~15:30
■会場:オンライン(Zoom)
点検する橋:茨城県石岡市「はなぞの橋」
見学先:上曽トンネル工事見学会
■共催:茨城県石岡市、(一社)土木技術者女性の会東日本支部、(一社)茨城県建設業協会女性部会建女ひばり会
■関係協力団体:茨城県・建設産業女性定着支援ネットワーク
■詳細:https://www.womencivilengineers.com/archives/6711