■研究目的
最近のIoT/AIの多くの研究では、取得可能な特定のデータに対するクラシフィケーション、セグメンテーション、ディテクションなどにおいて、特定条件下で8~9割の精度が出る事例も出てきている。
今後、さらなる精度向上や適用範囲の拡大により、実務で活用するためには、複数種類のデータを連携させて分析するマルチモーダルな手法の適用や、従来フローからの発想を転換するなどの方向性が、打開策の一つとして考えられる。
そこで、当小委員会ではマルチモーダルセンシングや、マルチモーダルAIなどの技術に着目し、異業種の事例を参考に、IoTシステム、分析方法、適用する業務フローなどをまとめ、社会インフラ分野におけるIoT/AIの活用モデルについて調査・研究を行う。
■研究計画
医療業界のスマート治療室SCOTなど、異業種の最先端のIoT/AIの活用モデルにおいて、どのようにマルチモーダルなデータ収集・分析を行っているか、標準化への取り組み方法、人との連携方法などについて調査を行う。
前項の分析結果を参考に、社会インフラ分野において、どのようなIoTシステムを構築することでマルチモーダルな分析が可能になるか、また、その適用による業務フローの見直しなど、マルチモーダルなIoT/AIの活用モデルを議論・提案する。また、その実現のために必要となる、業界で取り組むべき協調分野や、異業種との連携分野を抽出する。
小委員会活動では、土木技術者に、社会インフラ分野でのIoT/AIの活用モデルに関する情報提供を行うことを目的として、小委員会企画のセミナーを年1回開催する。
構造工学委員会の、構造工学におけるAI活用に関する研究小委員会が主催する「AI・データサイエンスシンポジウム」での査読・運営協力をはじめとして、他の委員会や他の学会の講演や執筆依頼にも、積極的に協力する。
■活動概要
・期間:令和2~3年度(2か年)
・開催頻度:1~2か月に1回程度開催
・イベント:土木情報学シンポジウムでの発表、独自セミナーの開催、雑誌への投稿等。
・委員:定員20名程度
※イベント運営、技術発表、セッション座長担当、論文査読のいずれかを行える方。
・幹事:枡見周彦 小委員長(JIPテクノサイエンス株式会社)
・応募締切:令和2年8月21日
・応募先:枡見宛(masumi@cm.jip-ts.co.jp)にメールでご連絡いただけますようお願いします。
以上