公益社団法人土木学会(会長 田中 茂義)は、
2024年1月13日(土)に、「大学に行って最先端の技術に触れてみよう! ~土に親しむ1Day体験企画~ 開催報告会」を実施しました。
土木学会・会長特別PJ「土木の魅力向上プロジェクト」では、全国の高校生・高専生を対象に、
土木の最先端の技術や大学教員等との交流イベントを10月に開催しました。
今回の報告会は、10月のイベントを体験して感じたこと、土木の好きなところや将来目指す土木技術者像等についての
発表の場として設けたものです。
当日は参加者からの発表のほか、令和6年能登半島地震の被害調査の速報や
土木事業に関する資料映像の上映、10月のイベントで講義・実験を担当した大学教員が講評を行い、
参加者に土木事業や土木技術者の役割等について理解する場を提供しました。
☆☆☆東日本の開催報告はこちら☆☆☆
☆☆☆西日本の開催報告はこちら☆☆☆
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10月に早稲田大学(東日本)・京都大学(西日本)で講義や実験等を開催してから早3ヵ月。
各イベントに参加した高校生・高専生(以下参加者)8名が土木学会講堂に集合しました。
白木WGリーダー(清水建設㈱)から「発表もひとつの経験。ぜひ楽しんで!」との挨拶後、
東日本、西日本の順で参加者のイベント参加報告発表と質疑応答が行われました。
各々がストーリーをつくり、自分の伝えたいことをしっかり発表する姿が印象的でした。
参加者の発表内容の一部を紹介します。
□それぞれの実験で学んだこと・感想
<ソイルタワー実験(早稲田大学)>
・ソイルタワーに自分が載っても壊れなかったことが嬉しかった
・土の配合によって手触りが全然違った
・水分量が重要であることを知った
<液状化実験(京都大学)>
・間隙水圧と加速度の変化に着目して考察した
・実験準備が大変なことに気づいた
・実験を通して授業内容が大学でも役に立つことを知った
□土木の好きなところ
・人の人生に常に関わっているところ
・地球により密接に関わっているところ
・ワンチームで一つのものをつくることに魅力を感じる
□将来目指す土木技術者像
・柔軟で創造的な発想と問題解決のスキルを身に着ける
・住んでいる場所、人種、所得に関わらず、不自由のない日常を世界中の当たり前にする
・やる気と目標を持った、学び続けようとする意志のある技術者になりたい
次に、井上先生(群馬高専)から令和6年能登半島地震の被害調査報告(速報版)があったほか、
進化する土木技術調査SWGが収集した「すっごい!土木技術資料」映像を視聴しました。
研究者からの直近の自然災害に関する説明や、迫力ある土木事業の映像に会場全体が引き込まれていました。
最後に講評として、小峯先生(早稲田大学)からは
「地球のお医者さんになるためには、小さなことに気づくこと、見抜けるようになること」、
「専門性を身につけるためには、基本を大切にすること、歴史から学ぶこと」、
澤村先生(京都大学)からは
「土は水の量で性質が大きく変わるが、それが土の面白さであり、難しさである。だからこそ、やりがいがある」、
「土木は時代を越えて生活を支え続けている」
などの話がありました。参加者は、熱心に先生方のお話を聞いていました。
近い将来、本イベントの参加者が土木技師として活躍する姿を、スタッフ一同楽しみにしています!
開催日 |
2024年1月13日(土)13:00~16:30 |
参加者
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・高校生・高専生 8名
(⾧岡工業高等専門学校2名、山形県立米沢工業高等学校1名
呉工業高等専門学校3名、滋賀県立膳所高等学校2名)
・早稲田大学理工学術院 創造理工学部 社会環境工学科 小峯秀雄教授
・京都大学大学院 工学研究科 都市社会工学専攻 澤村康生准教授
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開催場所
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土木学会講堂
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内容
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・高校生・高専生によるイベント参加報告
・令和6年能登半島地震被害調査報告(速報版)
・「すっごい!土木技術資料」映像鑑賞会
・小峯先生(早稲田大学)、澤村先生(京都大学)からの講評
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