「国際センターだより」では、土木学会の国際活動の一端を紹介しています。国際センターが毎月発行している「国際センター通信」と合わせて是非ご一読ください。
■JSCE-ASCEインフラレジリエンス共同研究
近年、世界各地で多発する自然災害は社会や人々の生活に深刻な影響をもたらしおり、さらにその脅威は年々拡大しています。それに対して、自然災害リスクや被害を軽減し、速やかな復旧・復興を目指し、レジリエンスの高いインフラ計画・整備、適切な備えについて検討が始まっています。
当会は2018年より米国土木学会(ASCE)とともに小林潔司名誉教授(京都大学工学研究科、第106代 土木学会会長)をリーダーにインフラレジリエンスの概念枠組み(Infrastructure Resilience Framework)を構築し、さまざまなセクターや地域の防災計画や災害対応の指針として活用されることを目指して共同研究を継続しています。2019年5月には題して、日米の研究者と実務者が実用例を紹介しながらインフラレジリエンス向上について意見を交わました。翌年にはこの議論の続きを行う予定でしたが、COVID-19禍、開催が難しい状況であるため、やむなく延期することになりました。この間、日米の関係者はオンライン会議を続けて枠組みをブラッシュアップし、実務マニュアルの作成も続けてきました。枠組みの解説とともに、さまざまな視点からレジリエントなインフラの整備と維持管理、コミュニティーのレジリエンスとリカバビリティーの向上、枠組み基づく評価方法等を議論いたします。
本事業のウェブサイト(https://www.infraresil.jp/event/01/)にてシンポジウムを含め行事や活動、研究紹介等を行います。ぜひお立ち寄りください。
国際センターだよりバックナンバー