「国際センターだより」では、土木学会の国際活動の一端を紹介しています。国際センターが毎月発行している「国際センター通信」と合わせて是非ご一読ください。
■芝浦工業大学および北海道大学で出前講座を実施
国際センター・教育グループは、2018年度から大学における講義の一コマを使わせていただき、出前講座を提供している。本講座は海外プロジェクト、プロジェクトマネジメント等の業務について紹介し、学生に理解を深めてもらうことを目的としている。
令和2年度は、11月12日(木)、19日(木)に芝浦工業大学の講義「国際開発工学」2コマ、12月9日(水)に北海道大学の講義「国際プロジェクト論」1コマをいただき、出前講座を実施した。両校とも新型コロナウイルス感染症対応のため、オンライン形式での実施となった。
芝浦工大では「日本の建設会社の国際的な活動」をテーマに松井 哲夫氏((株)長大)、平野 克氏(大成建設(株))にそれぞれ1コマをご担当いただいた。北大では「建設コンサルタントにおける鉄道分野のグローバルプロジェクト」をテーマに浅尾 直之氏(パシフィックコンサルタンツ(株))に講義をご担当いただいた。
講義では、コンサルタント、ゼネコンの視点から海外事業への取り組みや特徴についてご講演いただいた他、海外プロジェクトにおける苦労ややりがいなど、講師ご自身の貴重な経験についてご紹介いただいた。受講学生は海外における各社の挑戦ややりがいについて熱心に聞き入っていた。
教育グループでは来年度も他大学や高専での出前講座実施を計画している。
■第8回 留学生向け企業説明会(オンライン)開催報告
国際センター・留学生グループは、留学生を対象とした企業説明会を毎年開催している。第8回となる今回は2020年12月12日(土)に開催した。今回は新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえ、企業説明会初となるオンライン形式での開催を行った。当日は全国の各大学から留学生84名が参加した。今回から地方在住の留学生も参加が可能な機会となった。
企業説明会は2部構成の形をとり、第1部では党紀准教授(埼玉大学)の開会挨拶ののち、日本企業に就職した元留学生のLuisa Santa Spitia氏((株)安藤・間)より元留学生の先輩の視点から貴重なご講演をいただいた。
第2部では参加企業13社主催による1コマ20分のWeb形式による「企業セッション」および日本企業に就職した元留学生による「先輩セッション」が設けられた。
企業セッションでは企業の業務内容、海外プロジェクトの取り組み、今後の海外展開、採用情報などの紹介や質疑応答が行われた。先輩セッションでは日本での就職活動において、どのような準備を行い、必要なスキルを身につけたのか、日本で働く上での挑戦などをお話いただき、意見交換をする姿が見られた。
本行事は今後も日本の土木企業の情報提供を行うとともに、企業に勤める元留学生による先輩から、就職やキャリアパスの考え方について情報提供をいただき、魅力ある機会としていきたい。
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