「国際センターだより」では、土木学会の国際活動の一端を紹介しています。国際センターが毎月発行している「国際センター通信」と合わせて是非ご一読ください。
■関西支部、台湾視察!
関西支部長 楠見晴重先生(関西大学教授)はじめ産官学10名からなる関西支部主催「台湾視察団」が2019年12月8~10日に台湾を訪問した。
視察団は12月8日に高雄に到着し,9日午前 国立成功大学にて、台湾分会長 呉建宏教授、前分会長 李徳河教授を表敬訪問し、その後、台南市にある土木学会選奨土木遺産 烏山頭ダムを視察した。烏山頭ダムは、八田與一氏(石川県金沢市出身)による設計、施工管理のもとに1930年に竣工した当時アジア最大のダムである。ダム建設による灌漑整備により嘉南平野を一大穀倉地帯に変貌させたことでも知られている。
一行は、夕方、台湾新幹線にて台北に移動し、その夜は台湾駐在の日本建設会社と懇親会を持った。懇親会では、参加する建設会社の方から「台湾と日本の建設事情の違い」について話題提供があった。
10日は、新北市モノレールの橋梁工事を見学した。当橋梁は、全長502m、塔の高さ160m、最大スパン長225m の非対称式斜張橋であり、2021年12月に竣工を予定している。最後に、総統府庁舎(旧台湾総督府)に立ち寄り歴史の重みをしのばせる建物を見学し、その後、桃園国際空港に移動し、夕方の便で帰国した。(執筆:台湾分会幹事長 柯武徳)
台湾分会と関西支部メンバー
■オンライン開催 「世界で活躍する日本の土木技術者シリーズ 第16回シンポジウム」
国際センタープロジェクトグループ、2020年6月30日(火)、「ベトナム国ラックフェン国際港建設事業」(令和元年度土木学会技術賞受賞)をテーマに、「世界で活躍する日本の土木技術者シリーズ 第16回シンポジウム」を開催した。今回は新型コロナウイルス感染拡大予防および参加者の安全を優先に考え、完全オンライン形式にて実施した。当日は123名がオンライン聴講し、最大聴講数181ビューを記録した。
本シンポジウムでは、プロジェクトに関わった国土交通省、JICA、複数の日本企業から講演者を迎え、プロジェクトにおけるそれぞれの役割や具体的な作業、現地の技術者との連携など幅広く説明いただいた。加えて2名のベトナム駐在中の技術者にもご講演いただいた。このように現地から参加が可能なのもオンラインならではの良さである。
オンライン形式は、地方在住の会員や出張中の方でも参加しやすいことから、次回のシンポジウムもオンライン配信を視野にいれた準備を考えていく。
国際センター初のオンラインシンポジウム
国際センター・各グループの活動はホームページ(http://committees.jsce.or.jp/kokusai/node/117)をご覧ください。
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