放射性廃棄物の中深度あるいは深地層中への処分の安全性を評価する上では、地下水流動及び物質移行を精度良く調査・評価することが重要な課題の一つとされています。我が国においては、特に、主要候補岩体の一つと考えられている結晶質岩系はもとより、堆積岩系においても、岩盤の亀裂性状等が主要な水みちとなっている地下水流動及び物質移行の評価が重要と考えられています。
そこで、今後の放射性廃棄物処分の安全性の評価において、亀裂を有する岩盤中の地下水流動及び物質移行を詳細に調査・評価する方法論や具体的なモデリング手法等の確立に資するため、亀裂性岩盤中の地下水流動及び物質移行特性の調査・評価手法の開発とその適用性の検証・実証に関する考え方や方法論等の近年の動向について、国内外の専門家を招いてご講演をしていただくとともに、今後に向けての課題について意見交換をしていただくための講演会を開催致します。
記
主催:土木学会 エネルギー委員会
日時:2019年10月23日(水) 13:00~17:20
場所:土木学会 講堂 (JR線、地下鉄丸ノ内線・南北線の「四ツ谷」駅下車、約5分)
参加費:無料
申込方法:http://www.jsce.or.jp/event/active/information.asp(該当行事右側の「申込画面へ」よりお申し込みください。)
申込締切:2019年10月16日(水) (定員になり次第で締切りとさせて頂きますこと、予めご了承下さい。)
定員:100名
問合せ先:土木学会 研究事業課 工藤 電話:03(3355)3559/FAX:03(5379)2769/E-mail:kudo@jsce.or.jp
プログラム (案) ※講師・講演内容・時間等が一部変更となる場合があります。予めご了承ください。
13:00~13:05 開会挨拶
13:05~14:30 基調講演
「Numerical modeling of flow and transport in three-dimensional fracture networks – the state and challenges」(倪春發:台湾中央大学)
「亀裂ネットワークモデルの歴史と今後の課題」(内田雅大:元、日本原子力研究開発機構)
14:30~14:40 休憩
14:40~17:00 講演
「NUMOセーフティケースにおける地質環境モデルの構築」(三枝博光:原子力発電環境整備機構)
「等価不均質連続体モデルの狭域~広域地下水流動解析への適用事例」(下茂道人:深田地質研究所)
「瑞浪超深地層研究所における亀裂性岩盤の研究事例 ①割れ目ネットワークモデルの構築」(尾上博則:日本原子力研究開発機構)
「瑞浪超深地層研究所における亀裂性岩盤の研究事例 ②H-M-C連成挙動の推定」(尾崎裕介:日本原子力研究開発機構)
17:00~17:15 総合討論
17:15~17:20 閉会挨拶