2011年3月に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故に由来する放射性物質による環境の汚染に対応するため、放射性物質汚染対処特措法に基づき、国は、除染や汚染廃棄物の処理、除染により生じた除去土壌等の減容化等に関する技術開発を推進することとされています。また、福島県内において生じた除去土壌等については、帰還困難区域を除き中間貯蔵施設への搬入を2021年度までに概ね完了することを目指し、その最終処分については、「福島復興再生基本方針」等において、「中間貯蔵開始後30年以内に、福島県外で最終処分を完了するために必要な措置を講ずる」旨が明らかにされています。
本シンポジウムは、実際に2045年に完了予定の県外最終処分と向き合う次世代を担う(若手)人材を主な対象に(特に、今回は土木系の若手技術者)、除去土壌等の中間貯蔵施設への運搬、除去土壌等の最終処分や再生利用及び除染や汚染廃棄物の処理等に関して、講演及び相互交流型ワークショップやパネル討論の機会を通じて、『技術的内容への理解促進』と『本件に関わるステークホルダーの多面性、価値観の多様性を理解し、総合的にとらえていただく。』ことを目的として開催します。なお、若手でなくてもご興味のある方多数のご参加も歓迎いたします。
記
主催:土木学会 エネルギー委員会
共催:『次世代を担う人材への除去土壌等の管理・減容化・再生利用等の理解醸成』プロジェクト(除去土壌等の減容等技術実証事業)
日時:2019年8月27日(火) 13:00~17:30
場所:土木学会 講堂(JR四ッ谷駅下車徒歩5分)
参加費:無料
申込方法:http://www.jsce.or.jp/event/active/information.asp(該当行事右側の「申込画面へ」よりお申し込みください。)
申込締切:2019年8月20日(火) (定員になり次第で締切りとさせて頂きますこと、予めご了承下さい。)
定員:100名
問合せ先:土木学会 研究事業課 工藤 電話:03(3355)3559/FAX:03(5379)2769/E-mail:kudo@jsce.or.jp
プログラム ※講師・時間等講演内容が一部変更となる場合があります。予めご了承ください。
13:00~13:05 趣旨説明
13:05~13:35 震災発生からこれまで(大迫政浩:国環研)
13:35~13:55 土壌中の放射性セシウムの挙動(保高徹生:産総研)
13:55~14:15 廃棄物保管技術(万福裕造:農研機構)
14:15〜14:35 減容化技術・再生利用と課題(万福裕造:農研機構)
14:35~15:05 リスクコミュニケーション・安全と安心(竹田宣人:横国大)
15:05~15:10 休憩
15:10~15:30 事例調査例からみた合意形成促進の方向性 (土木学会研究小委)
15:30〜16:00 コミュケーションの実例(万福15分、保高15分)
16:00~17:00 双方向型のワークショップ
17:00~17:30 次世代を担う若手技術者を中心としたパネル討論
17:30閉会