本書の背景と概要
科学技術の進歩にもかかわらず世界的に災害が増加しており、減災・防災は世界に共通した喫緊の課題である。その背景として、減災・防災を計画・実施する意思決定過程において、産官学民が防災力を最大限発揮できるように連携できていないこと、また意思決定過程において科学技術が必ずしも十分に反映されないこと、学術分野や部門間の意思疎通、知識・知見の伝達が不十分であることなどが挙げられる。これらの課題を踏まえてTC21 は、科学技術を意思決定に確実に反映するための制度や体制等を調査・議論することを目的として2016年から活動してきた。
本書は、TC21が2016年8月から2019年4月までの行ったシンポジウム及びケーススタディを元にTDA の概念及び必要性と効果を解説するとともに、TDA の連携モデルの実例と効果の仕組みを整理し、さらに仙台防災枠組に照らしてTDAの有効性について考察したものである。
http://www.acecc-world.org/TC21/index.htm
タイトル:
Transdisciplinary Approach (TDA) for Building Societal Resilience to Disasters - Concepts and case study for practicing TDA -
編集:ACECC TC21国内支援委員会
執筆:ACECC TC21共同議長、幹事長、委員、幹事
発刊:公益社団法人 土木学会
ISBN: 978-4-8106-1014-7
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